今作はその続編「オペレーション・マインドクライムII」ということで、当然期待は強まる。18年も経った今、クリス・デガーモはいない。アルバムを出す毎にサウンドをヘヴィメタル、プログレ、グランジなどと様々に変化させてきた彼らの作品であり、昔のサウンドであって、昔の大傑作と言われたアルバムをこえる作品が出来るんだろうか、と。
で、リリースされた当日に購入し、聴いてみた。プログレッシヴロックは一度聴いただけでは理解出来ない作りであるので、何度も聴く。そして発売されて2ヶ月近くたってようやくブログに書く。
このアルバムは、正直言えば、前作ほどのインパクトがないというのが残念だ。そりゃもちろん前作とは発表された時代が違って、ロック界へ同じ影響を与えられるのは非常に難しいのは当然だ。そもそもロックが昔ほど流行っていないし、そもそもアルバムも売れる時代じゃない。
しかし、それを差し置いてもこのアルバムの完成度、ストーリーは非常に繊細に良く練られており、今のクイーンズライクが解釈した「オペレーション・マインドクライム」の続きという意味では、文句はない。前作で描かれていたストーリーの続編として全く遜色なく、見事。前作の「全ての曲がシングルカット出来るほどのコンセプトアルバム」という徹頭徹尾完璧なアルバムを作ることはかなわなかったが、それでもこのアルバムは素晴らしい。音楽の幅が広く、またドラマティックな展開を持ち、そしてクイーンズライクが今まで重ねてきた音楽の集大成と言う意味でも多くのものを生かしきったアルバムである。
#3「アイム・アメリカン」は鮮烈な歌だ。「何だって手に入れる俺はアメリカ人」という皮肉めいっぱいの歌。#7「スピード・オブ・ライト」はなんとグランジ。グランジに歩み寄った「ヒア・イン・ザ・ナウ・フロンティア
このアルバムは前作とどうしても比較になってしまうのは致し方ない。本作品は、前作ほど強烈なインパクトを与えないかもしれません。特に「レヴォリューション・コーリング」や「アナーキーX」のような爆発的なインパクトはありません。しかしこのアルバムは、それに通じる傑作アルバムです。このアルバムなら、多くの人が満足することでしょう。大絶賛のアルバムです。ぜひ一度聴いてみてください。そしてストーリーを噛み締めてください。感動できるアルバムであると思います。
収録曲

