2006年06月04日

洋画:ガタカ

 1997年アメリカ、アンドリュー・ニコル監督。イーサン・ホーク主演、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ出演。マイケル・ナイマン音楽。未来、遺伝子操作による「通常の出産」であるデザインドベイビーと「ごく少数の」自然出産児を描く。
 この映画は近未来SFであり、おそらく今後、世界中で遺伝子操作が当然のものとなるであろうこの世の未来を描いた作品で、確かにこのような差別的な世界になるのは目に見えてきたのかもしれません。いつかこのような世界が来たとき、どうかこの映画を見てほしい。
 僕は映画をたくさんとは言いませんが、この映画が今まで見た映画の中で、一番感動し、大好きで何度観ても心が動かされる映画であり、10年に1本という名作であるのではないでしょうか。以前も観て、また今回この映画を見て、2度目ということで、既にストーリーがわかっているだけに登場人物の一挙手一投足に込められた想いを読み取って涙が出そうになってしまう。観る者全てを魅了する流麗で美しい映画です。映画の雰囲気は静かに流れてゆき、深い味わいをマイケル・ナイマンの音楽とともに表現する。風景や車などはさほど近未来ではなく、どこかにありそうな風景であるけれど、それをどうしてここまですばらしい映像に撮れるのでしょうか。
 好きなシーンはたくさんありますが、ビンセントが弟に水泳で打ち勝つシーン、海辺で体を必死に洗い流すシーン、ユージーンがサンプルを大量にビンセントに託してからのシーン、最後の検査・・・。ビンセントとユージーンとの友情、ビンセントとアイリーンの愛情など、キャラクターが映える。イーサン・ホークもジュード・ロウも本当に素晴らしい役者で、この2人なくしてこの映画は語れません。
 また、言葉にせずに表し、観客に読み取らせるという手法が見事。ぼろぼろと涙が止まらず、深く考えさせられ、ラストは物悲しいが美しい。素晴らしいストーリーが織りなす100分と短い作品でありながら、これ以上の作品はないと言い切れる作品、絶賛します。20世紀最後の名作だと思います。

あらすじ
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2006年06月01日

洋画:ダニー・ザ・ドッグ

 ジェット・リー主演。リュック・ベッソン脚本。
 これはまた素晴らしい映画でした。リュック・ベッソンが関わるアクションはどれも面白いと定評がありますが、この作品は特に素晴らしいと言えるかもしれません。飼い犬としての生活を強いられるダニーを描いたこの作品は、「レオン」「ニキータ」に通じるものが色濃く出ており、ジェット・リーの作品の中でも特に優秀な部類に入る作品であります。
 ダニーと印象的なピアノ調律師サムを演じるモーガン・フリーマンとの絡みが泣けてくるほど素晴らしい。この作品で、子どものまま成長したダニーが、サムのピアノの影響を受けたことで、格闘のときの顔つきが変わってきており、犬の顔が人の顔になってゆく様は見事。
 また、ジェット・リーのアクションも圧倒的な量で、観る者を魅了できるだけ詰め込まれている。素晴らしい傑作です。
 脚本を、一つの作品として観たときはいまいち納得が行かない部分もあるかと思います。犬から人になるに連れて、暴力を振るいたくないという思いを超えて結局暴力へ走ってしまうというところ、ダニーの親について未解決である印象を受けたり、半端なところが多く感じます。しかしそれらの要因よりも、流れを楽しむというか、この映画のアクションによる疾走感による部分で十分楽しめる作品であり、最後の最後でこういう結末ということが重要なのです。僕にとっては、ジェット・リー作品の中でも1、2を争う作品だと思います。
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2006年05月14日

洋画:ファイナルカット

 ドミニク・アンシアーノ監督、ジュード・ロウ主演。
 なんだかな、オチは素晴らしいけれど後味の悪いサスペンスで、サスペンスなんて大抵後味が悪かったりするものなんですけれど、それにしたって救いのない映画だこって。全員が役名を自分の名前で出演しているけれど、そこはリアリティを演出したかったからなのか。撮影しているカメラマンが登場人物の一種というのもそうなのか。
 話は、ジュードの追悼として妻のサディが製作途中だった映画を完成させ、それを死を悼む友人らが観客となってビデオを見る。そのビデオには、ジュードが監督として、真実の追究と称して隠し撮りした友人達のプライベートが覗かれるもので、見ていてなんだかいらいらする。
 僕がジュードの友人であって、プライベートを隠し撮りされ、恥ずかしい姿や、友人に酒の席で連れの悪口を言っているようなところを流されたりするのはたまったもんじゃないな。それを真実というけれど、それはなんだか違うような気がする。見ていないところでの行動も見られているところでの行動も真実だし、人の愚痴というのも、どんなに酷い表現をして口に出そうとそれを本人はそれほど苦に感じていないことが多いでしょう。
 この映画では、つまり何を伝えたかったのかわからない。人には裏表があって実は人間の本性やらはこんなもんなんだぜ、って言ったところで、そんなことは誰しもがわかりきっているところではある。ま、ジュードの死の理由というインパクトを出したかったための、全ては布石でしかないのでしょうけれど。サスペンスとしてオチは非常に面白いし強烈なインパクトがあって、この不愉快な映画を我慢して最後までみた甲斐がありました。
 ですけれど、常に撮影中という設定があまり気に入らなかったので、入り込めない部分がいくつか。わざとらしく感じてしまうんですよね。ブレア・ウィッチ・プロジェクトのせいだとおもうんですけれど。
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2006年05月13日

洋画:デンジャラス・ビューティー2

 2005年アメリカ、コメディタッチに描いた刑事アクション。ジョン・バスキンス監督、サンドラ・ブロック主演。FBI捜査官グレイシー・ハートが誘拐された友人を助けるドラマを描く。

 前作を見た人にはより楽しめると思いますが、今作だけみても十分楽しめる。でも登場人物が一部わからないので、やはり前作から見るのが無難ですね。
 サンドラ・ブロックってもう40くらいなんだけれど、相変わらず美人だな〜。ミスアメリカっていう役がぴったりですよ。変身前の地が出たサンドラ演じるグレイシー・ハートはほとんど出てこないのが前作とは大きく違うところで、今作は最初から最後までほとんどがセレブなグレイシーが注目される。劇中、たまに出てくる地の部分が楽しみではあるのですが、ここはやはり前作から見た方が楽しめるのかなぁ。相変わらず飛びついてひっくり返すのをパパラッチされるシーンはあるんだけれど、前作の方がパカっぽい迫力があった気がする。そこらへんは相変わらずの作風ですね。一番笑ったのは、冒頭のおとり失敗のところかもしれないけれど。
 この作品はエンターテイメントとして、ほとんどコメディだけれど適度にかっこいいバランスが絶妙な映画で、万人受けする楽しめる映画で、おすすめな作品です。レンタルビデオでこれを借り手もいいと思いますし、あるいは何を借りようか迷ったらこれを借りておけば間違いなしでしょう。

あらすじ
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2006年03月31日

洋画:レイ

 2004年アメリカ、テイラー・ハックフォード監督。ジェイミー・フォックス主演。盲目のソウルミュージシャンであり天才ピアニストであるレイ・チャールズの伝記映画。視力を失ったレイがシアトルでデビューし、妻を貰い、メジャー契約し、ドラッグに溺れ、という人生を描く。
 レイ・チャールズの歌をアルバムで聴いたことなんてないのが恥ずかしい限りですが、このレイがどのような人生を送りどれだけ多くに人へ影響をよくも悪くも与えたのかということがしっかり伝わってきたのは、おそらくこのジェイミー・フォックスにかかっていたからではないでしょうか。たまたまコラテラルの演技でも目を見張るのがジェイミー・フォックスで、やはり彼は素晴らしいのだな、と思わずにはいられない。フォックスの何がいいかと言えば、おそらくは表情。レイの役では常にサングラスをかけているのですが、それでも彼の表情、体で表現するピアノの弾き方、ドラッグへの執着、そして家族への愛情を巧く表情を使い分けて演じています。伝奇と言う人生の光と陰を描く善悪玉石混淆の物語はこのジェイミー・フォックスの表情なくしては語れなかったと言えるでしょう。感慨深いシーンは、白人しかコンサート会場へ入れないのは差別だとしてきびすを返し、コンサート拒否するシーン。あのタイミングで振り返るのか、と思ってしまいました。それがまたうまく響いてくる気がするのです。
 レイのソウルに興味があるないではなく、一人の大成したミュージシャンの物語としてみても十分に楽しめる。成功の陰には必ず暗いことがあり、それを巧く描いた作品です。2時間30分と大作ですが、それでも自然と疲れず見てしまう。おすすめです。
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2006年03月28日

洋画:コラテラル

 2004年アメリカ、マイケル・マン監督。トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス主演。殺し屋の仕事に巻き込まれたタクシー運転手の視点で物語を描く。
 これはかなり面白い映画の一つです。このクライムサスペンスハードボイルド映画には殺し屋のアクションというものもあるにはあるものの、かなり地味ですが、それがなんだか余計に怖いとみていて感じさせられる。トム・クルーズが演じる白髪の殺し屋ヴィンセントは今までにない役どころで、これがやっぱりしっかりきまってしまうのがトム・クルーズたりえる才能なんでしょう、淡々と語る口調や物事の無常な捉え方がしっかり決まっています。対するジェイミー・フォックス演じる巻き込まれたタクシーの運転手マックスが、人の良さをいかに巧く伝えるかということに貢献しており、最初の10分でどんな人であるかということを伝えきっています。素晴らしい俳優で、特に巻き込まれてしまって、ヴィンセントのボスとの口論のところ、車を100マイルで飛ばすときなんて見事。
 この映画のいいところはキャラクターの個性がしっかりしているところと、わりと地味な雰囲気で進んで、暴力的なシーンをあからさまにみせるというよりやあっさりと終わってしまったりというところ、会話が後で利いてくるセリフやシーンが織り込まれているところ、よい音楽、そしてラスト。あっさりしすぎだろうなあ、と感じてしまう。それだけ、キャラクターに想いがのるくらい感情移入させられてしまう。ヴィンセントが冷徹な殺し屋であるはずなのに、気づけばそれが崩れてゆく。素晴らしい映画だと思います、是非。

あらすじ
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2006年03月21日

洋画:閉ざされた森

 ジョン・マクティアナン監督。ジョン・トラボルタ主演、コニー・ニールセン、サミュエル・L・ジャクソンほか出演。レンジャー部隊が密林へと訓練へ行ったところ、仲間内で殺し合った真相を追求するトムとジュリーを描く。
 これは久しぶりにサスペンスとして、当たりの映画だと思いました。ジョン・トラボルタがレンジャーというからアクションと思ったら犯人を探し当てるサスペンスミステリーだったのですが、よく練られたストーリーで、2名の話のウソを見抜いてゆくうちに他の大きな事件とつながっていたり、実はもっともっと大間違いをするような引っ掛けがあったりと、あっと言わせる謎解きがスリリングで、トラボルタ演じるトムがまた巧いキャラクターで、これなら確かに口を割るのかも、と思ったり。まあミステリー好きな人の意見とかは知りませんけれど、僕はこの映画で色々と驚かされました。お薦めの映画です。

あらすじ
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2006年03月20日

洋画:ゴッドディーバ

 2004年、フランス。ブレードランナーの原作でSFへ大きな貢献をしたエンキ・ビラル監督。原作はエンキ・ビラル自身の漫画であるニコポル三部作〈1〉不死者のカーニバルニコポル三部作〈2〉罠の女ニコポル三部作〈3〉冷たい赤道である近未来SFの映像化であり、やはりブレードランナーに近い雰囲気が重々に滲み出す作品である。
 この作品では、僕は残念ながらストーリーを完全に把握することができなかったのですが、そもそも映画のストーリーのできとしてはいかんとも理解しがたい部分が多く、これは原作を読んでいないとわからないようなつくりになっているのがすごく残念に感じたのですが、それはそれとして、魅せ方としては素晴らしい映画であるといえます。この映画はほとんどがCGで製作されており、その中で部分的に実写で俳優やセットをつかって撮影に臨んだものが入り混じる形で映画が進んでゆくのですが、CGってのはやはり人間がみるとどんなに綺麗に見えても動き出すと不自然に感じてしまうのは今の技術でも変わっていないのですが、CGの苦手な人間を部分的にCGで、重要な部分を実写でというのは、映画の最初では不自然に見えたのですが、それが次第に溶け合ってくるように見分けられなくなってくる錯覚が不思議なもので、CGが得意とする硬い建物や車などのように人間がCGだか実写だかということが気にならなくなってくるというのはいい魅せ方であると思いました。
 当然フランス人作家エンキ・ビラルのハードSFなので、展開やら設定やらはめちゃくちゃで理解しがたく、子を宿すための母体を見つけるとかそれはなんでそんなことが宇宙に一人だとかホルスとかアヌビスとか、もうなにがなんだかってところですので、多分映像として楽しむ映画なのでしょう。セックスとバイオレンスしかでてこないようなすトーリーでしたから。
あらすじ
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2006年03月17日

洋画:シカゴ

 ロブ・マーシャル監督、レニー・ゼルビガー主演、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、リチャード・ギアほか出演。有名なミュージカルを映画に作り直した作品。
 ミュージカル映画には特に疎いのですけれど、見てみると面白いのがミュージカルや舞台。ストーリーは騙されて不倫したらウソだと知ってその相手を撃ち殺さしてしまい、そのあと陪審員による死刑か無罪のどちらかを勝ち取るまでを描く。
 ミュージカルは凄く不思議だなぁ、と思うのが、喜悲劇を一緒くたに語らせて同列に扱わせてしまうというところでしょうか。もともとこのミュージカルが明るいジャズベースであるので、暗く切なくなるような歌がない。撃ち殺したシーンも、一人が絞首刑になるシーンも、幻想的な美しさを交えた明るさを魅せながらというもの。うーん。ストーリーの流れに敢えてミスマッチして不思議な印象を与え、これがまた続きを見ずにはいられないのです。
 ミュージカルの演出としてはなかなかよいし話としても面白いとおもいます。たまにはハリウッドのアクションやらとは違った映画を見たくなったらぜひどうぞ。
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2006年03月15日

洋画:沈黙の戦艦

 1992年アメリカ。アンドリュー・デイビス監督、スティーブン・セガール主演。トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・ビジー出演。
 スティーブン・セガールの出世作と言ったら本作。この沈黙シリーズの第1作としてアクションも展開もいかにもな作品となっており、セガールが無敵な強さを誇るアクションは今見直すとやっぱり素晴らしい。セガール扮するライバックがシージャックに遭った戦艦を奪還するものだけれど、そのライバックがコックで、実は凄腕だったという設定で戦艦に乗り込んできた全員がライバックの過去を知らなかったというところがまたミソで、設定の一つとして面白い。そのライバックと、トミー・リー・ジョーンズ扮するストラニクスとの最後のナイフ対決がめちゃくちゃかっこいいアクションで、手に汗握りながら楽しめる映画です。
 セガールといったらまずこの作品から見てはいかがでしょうか。

あらすじ
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2006年03月10日

洋画:DENGEKI/電撃

 2001年アメリカ。アンジェイ・バートコウィアク監督、スティーブン・セガール主演。
 なかなか細かい笑いが散りばめられたアクション。セガールの「切れやすい」刑事という役で、交通警備は面白かった。
 ストーリーはともかく、肝心のアクションはやっぱりめちゃくちゃです。開始5分、ハンドガンでヘリを打ち落としていたからねぇ。そりゃ上司が怒るよ。殺しすぎだもの。
 出演者としては、よくジェット・リーとの競演するDMXやらが出てくる「いつもの」ヒップホップアクションです。その類いが好きなら楽しめると思います。ただし僕はワイヤーアクションってのが好きじゃないし、セガールも他のキャストも動きにキレがないように見えて、その辺で白兵戦とかはいまいちな感があります。
 ストーリーも二重仕掛けになっており、いかにも怪しい奴が実はいい奴で、それも実はウソでっていうものが結構いい感じ。でもどうにも中途半端な心理描写っていうところが見ているひとに訴えかけてくるものがない。まあアクション映画なのでかまいませんけれども。そこがもう少しあれば、より面白かったのではないでしょうか。
 最後の二人の会話ってのがかなり面白かったな。中身は、まあ、アクションは多少地味なものの楽しめると思います。

あらすじ
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2006年03月08日

洋画:ICHIGEKI/一撃

 2004年、レオン・ポーチ監督、アメリカ。スティーブン・セガール製作総指揮主演アクション。組織的に誘拐された少女の行方を追う元特殊部隊員を描く。
 いつものセガール節が見えるアクションで、よくわけのわからない日本画とかがちょっとだけ出てくるっていうのがやはりセガールらしい。アクションといってもちょいと大根を集めたB級感がまたよろしくて、セガールといえど流石に最後のソードアクションはすごく怪しい演技でした。ちょいと観てて照れるくらいだったなあ、サムライに憧れる外国人らしいのがまた面白いのですが。
 話の流れとか先回りして敵を追うところとかセガールの無敵ぶりとか飛び出すタイミングよすぎとかいくら撃たれても流れ弾に当たらないとか、やっぱりセガールってのはそうですよ、無敵だから楽しいんですよね。大雑把な造りの映画でやっぱりセガールファンとかは楽しめるんでしょうし、B級好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。アクションもセガールも好きでない人には退屈かもしれませんけれど。それでも心優しいシーンが出てくるとぐっと引き込ませるのがセガールの魅力。セガールみたいなおじ様とか好きならぜひどうぞ。

あらすじ
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2006年03月06日

洋画:炎のメモリアル

 アメリカ、2004年。ジェイ・ラッセル監督、ホアキン・フェニックス主演、ジョン・トラボルタほか。消防士ジャックが局長マイクらと熱い友情、青春などを描きつつ、同時に消防士の本人や家族の苦しみを描く。
 消防士の映画といえば僕の中では「バック・ドラフト」だけれど、この「炎のメモリアル」もなかなかよかった。つくりはアメリカ的なノリで、入隊したときの扱いやいたずらでトイレに火のついた新聞紙投げ込むとかロッカーに動物つっこんでおくとか、いかにもアメリカのノリでつくられている。そういうよきアメリカの面を見せつつ、消防士として家族がどれだけ苦しみ悩むか、帰ってこないかもしれないということに怯える家族を見て消防士はまた苦悩する。その描き方が見事。そして炎の恐ろしさを伝えるということも十分に伝わってきまして、いまどきとしてはやや地味な印象を受けるかもしれない映画であるのですが、それでも十分映画の面白さを堪能できるのではないでしょうか。
 いかにもアメリカ的なつくりで、人を苦しみながらも助けられた場面や苦悩するシーンでは涙しそうになってしまいます。音楽も素晴らしい。
 「君の死を悼むより、生きた君を称えたい」。素晴らしい言葉だと思いました。お勧めの映画です。

あらすじ
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2006年02月28日

洋画:シークレット・ウインドウ

 デビット・コープ監督、ジョニー・デップ主演。スティーブン・キング原作。
 盗作疑惑を掛けられた作家が盗作したとのたまう男にストーキングされる様を描くミステリー。
 映画の雰囲気は確かにスティーブン・キングのミステリーらしく暗いイメージで撮影しており、迫ってくるような寒気を感じさせる。無音部を巧みに使ったこの映画には観ていて引き込まれるkと間違いなしでしょう。不気味な男が存在するだけで恐ろしいのですが、それによって自分の家に入るたびに恐る恐る入らなければならないほど苦悩する日々が続くというものを巧く描いており、やはりこういう役にはジョニー・デップがぴったり似合っているというのが正直な感想です。
 なのですが、オチ。これがかなり致命的で、僕はこういう精神分裂というオチは最悪に思っているので、0点を差し上げます。これだけ使い古されたある種「夢オチ」みたいな落とし方を今更使ってほしくなかった。どうして今の時代に敢えてこのオチを使う理由があったのか、どうしようもない。盛り上がって行く様は、それだけ引き込まれオチってどうなるんだろうとどきどきしていただけに、これは最悪。このオチで納得いただける方であればいい得点をもらえるんではないでしょうか。僕一人がオチを気に入らないだけですから。
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洋画:ブラック・ダイヤモンド

 アンジェイ・バートコウィアク監督、ジェット・リー主演。
 一言で言えば、マンガアクションです。まあジェット・リーらしいとしか言いようのないアクション映画なんですが、この見所は市街戦で戦車とか持ち出すってアホ映画ってところなんじゃないでしょうか。ジェット・リーはどうでもい地下闘技場でのアクションくらいしか目立つところがなく、あとはドンパチやっているというイメージしかないです。話の内容もけっこうめちゃくちゃマンガでして、誘拐された娘を助けるために追うのと追われるのが手を組むというなんのこっちゃかわからない、ある種パターン化した手法でお話が進んでいきます。まあアクションエンターテイメントなので、話はどうでもいいです。っていってもドンパチなアクションなので、あまりジェット・リーの活躍に注目しているとそれほどでもないかな、って感想を持つと思いますけれど。ジェット・リーがあまり目立たないし、どうしてジェット・リーとヒップホップなんだろうといまさら気にするのは無粋でしょうか。

<あらすじ>
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洋画:モンテクリスト-岩窟王-

 ケヴィン・レイノルズ監督、ジム・カヴィーゼル主演、ガイ・ピアース、リチャード・ハリス、ダグマーラ・ドミンスクほか出演。
 主人公エドモンが友人フェルナンに恋敵として幽閉され、そこから脱出しての復讐を描く。
 話は脱獄して復讐というのだけれど、エドモンがひとつひとつ幽閉されることになった状況へ陥った理由までたどり着く様は面白いし、幽閉されたイフ城での脱獄シーンもみものです。しかし司祭が「復讐ではなく正義のために使え」と言った財宝や、従者の「どうし幸せを選ばず復讐を選ぶんだ」という言葉もむなしく結局復讐に走ってしまったのは、ちょいと複雑な心境で見ていました。他の岩窟王シリーズを見たことないのですけれど、結局は復讐しかしていないし。あれ、子どもの前で育ての親を殺すとかって惨いような気がするんですけれど。って思っては変なのでしょうか。割といい加減なところがある映画です。
 でも演技や世界観の作り方は悪くなくて、エンターテイメントとしては十分面白いものだとおもいます。

<あらすじ>
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2006年02月26日

洋画:ファイティングガール

 チャールズ・S・ダットン監督、メグ・ライアン主演。女性として活躍したボクシングマネージャーであるジャッキー・カレンを描くドキュメンタリー。
 ファイティング・ガールというタイトルだからボクサーはメグなのか、と思ったらマネージャーだったんだね、見てから気づきました。
 話の展開はたいしたことないのですが、悪くはないといった印象。父のボクシングを見ながら育ち、そこで培った目でボクサーを見出し、チャンピオンへ仕上げる。それまでのいざこざがいかにもって感じで、本当にノンフィクション?って思います。話がなかなか巧くできていて、ジャッキーの心の醜いところもそれなりにえがいていたり、最初の言葉があとになって自分に返ってきたり。「負けたのはセコンドとの仲違い」と最初に言っておきながら、あとで自分が仲違いさせてしまったりとか。
 にしてもこの主役のジャッキーの性格の悪いこと悪いこと。こんだけ嫌な女ってのは見ていて頭にきますし、ローカル局に恩をあだで返すようなこととか、「ボクサー辞めてやる」に対して「あたしがほしいのは契約だけよ」とか。もう、このクソ女、とおもいながら見ていました。
 悪い映画ではないのですが、重要なボクシングにたいして、どうでもいい描き方だったのですが、どうでしょうか。主人公がマネージャーっていうことだからそれはいいんでしょうか。

<あらすじ>
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2006年02月24日

洋画:ブラックホーク・ダウン

 リドリー・スコット監督、ジョシュ・ハーネット主演。
 戦争についての映画はどれをみても好きにはなれない。ただ、みるべきであり感じなければ考えなければならないものであり、決して今の時代に目をそらすわけには行かないことが多く含まれているのは確かなこと。
 この戦争の発端や時代背景などを「ブラックホークダウン」で検索するとすぐに出てくるし10年前のクリントン政権を思い出せる人も多いでしょうからそれらをちゃんと思い出してみてほしい。
 また戦場では倒れた仲間を助けたいと思う心で行動したことが、そのあとになって色々なことが影響して起きてしまう。劇中で「もしもってことは考えるな」ということが非常に強く響いて心に残る。最後、ガリソンが血液を拭うシーンにはぐっときた。見てほしい映画とは言わないけれど、みて学ぶものは多いんじゃないでしょうか。これはドキュメントであり映画実名の人も数名入っているのですが、それでもいくらか当然映画としての戦い方などを描いているので、ひたすら戦争ってこわいとかの映画ではないので、見やすいつくりにはなっていると思います。

<あらすじ>
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2006年02月18日

洋画:ナインスゲート

 1999年、スペイン、フランス。ジョニー・デップ主演。ロマン・ポランスキー監督。ミステリー。
 古文書を探すためにバルカンに雇われた鑑定士のような仕事をしているコルソという男が古文書に迫る様を描く。
 雰囲気は確かにアメリカ映画ではなく、ミステリアスな雰囲気をまとわせた古文書探索、物を探す映画には必ず必要とされるホラー的な要素も当然含まれており、本を一冊探すごとに一人ずつ殺されてゆく手法は昔ながら。登場人物も個性的でありながら、どこか間抜けに感じるのが欠点の映画です。古文書がひとつひとつ謎を解きながらストーリーが進んでゆく様は面白くてついつい見てしまうのですが、正直、つまらん。面白いと思ったところでそもそも話しの流れがよくわからず、「謎の女」という設定のまま最初から最後まで登場する女優さんの存在意義は、話の辻褄あわせ以外になにもないという、かなりどうしようもない映画。オチもよくわからないし、これってなにがいいたいんでしょうか。古文書のなかみを追い続けてその力を得ようとしたところでそんなものできるわけないでしょ、っていいたいのか? ぜんぜんわからん。
 こういうときは助け舟的存在のあの映画のココがわからない まとめサイトを参考にするのですが、それに目を通したところでわからない。うーん、これは、さすがにどうしようもない映画ということで済ませていいでしょうか。
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2006年01月08日

洋画:ボーンスプレマシー

 108分、アメリカ。ポール・グリーングラス監督、マット・デイモン主演、2005年。
 前作ボーン・アイデンティティーの続編として製作された本作は、続編というものはことごとく面白くないというものを覆す、非常に緻密な構成とアクションを売りにしたハードボイルド映画。
 マット・デイモン演じるジェイソン・ボーンという男が、まさかという形で追われ、狙撃され、それからどうにか逃げつつも真実に迫ってゆく様を描く。
 その生き様、ボーンは言葉少なく、ただ真実を追い詰めて行くだけ。失われた記憶が、わずかずつ取り戻してゆくことが重要な鍵となるところや、追っ手のランディのホテルを探し当てるところなんて、いかにもできそうな方法でリアリティあふれる地味なところに好感がもてる。またアクションシーンはカメラワークが酔いを誘うが、それがまたかっこよく見せてくれる。静かな殺人者であるジェイソンが激しいカーチェイスをしつつなにもしゃべらない姿勢も渋く決まっている。傑作です。
 前作を僕はこれを見るまで覚えていなかったけれど、この作品から見ても内容はわかると思います。念のために前作を見ておくことをお勧めしますけれど。

あらすじ
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