2006年07月21日

アニメーション:ハウルの動く城

 2004年、宮崎駿監督アニメーション。
 テレビでやっていたのをみるけれど、実は久しぶりに宮崎駿の映画をみた。随分と変わった作品だなぁという感想を持ちました。こういう二枚目の主人公を描いた宮崎作品ってのは珍しいんじゃないかと思うのですが、どうでしょう。ストーリーでのヒロインもおばあちゃんってのも。
 さてこのストーリー、まあまあというところでしょうか。アクションがメインという訳でもなく、ストーリー上での焦点を絞りきれていない印象。愛情と言う表現を描こうと言うところがメインですが、どうにも不思議なストーリーというか、難しい。キャラクターが色々と出てくるのですが複雑で、どうしてこの場面でちょっと若返ったり年とったり、このさきどうなっちゃうのか気になるところが多すぎる。まあ解釈のしかたなのでしょうけれど、なんだか未消化に感じてしまう。終わり方もあれでいいのかなあ。戦争を終わらせる理由に足らない気がします。
 絵の方は宮崎駿作品ですけれど、演出はやや地味な印象と、ちょっと怪物が気持ち悪い。それくらいですけれど、なんだかやなものです。ストーリーも暗いですし。声の出演は俳優がほとんどですが、意外と気にならず楽しめるものですね。
 まあ宮崎駿はまだまだ面白い作品を描けると思うので、もし次があるならそれに期待ですね。
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2006年06月15日

アニメーション:マクロスプラス

  
 オリジナルDVDアニメーション全4巻、1994年作品。河森正治監督、菅野よう子音楽。
 幼なじみであるテストパイロットのイサムとガルド、歌うことを捨てた音楽プロデューサーのミュンとの三角関係と、行き過ぎた人工知能の引き起こした事件を描く。
 素晴らしい、その一言で表したい作品。
 全ては空を描くために、このアニメはある。決して見所はロボットではない。
 あの青い空を自由に飛べたら、イサムとガルドが飛んだシーンのあとは必ずそう思ってしまう。キャラクターがよく、個性がしっかり出来ている。それぞれの個性が、心の動きをしっかり描いていて、誰もが大事なキャラクターとして描いている。ただ、イサムとガルドについては結局そういうことで喧嘩していたのか、とわかると、なんだか変な気がします。ミュンはどうしてイサムに惹かれるのか、とかもわかりません。まあわからなくても問題ないストーリーの作りなんですけれども。
 ストーリーはアメリカンな雰囲気をまとっていて、何も考えずに観ていられる。そしてわかり易い三角関係。そして結末。4巻全部一気に観たい作品です。アニメーションにCGがちょうど良い感じで使われており、このくらいの使い方が多分アニメーションとしてはバランスが一番いいんだろうな。今のアニメーションではCGが多すぎるから。
 そして、歌。マクロスには歌があるからこそマクロスなのだけれど、今回の歌はエンヤばりの歌などが効果的に使われており、シリーズでも突出した歌がたくさん導入されています。なかでもミュンの歌う「Voices」、これは、本当に素晴らしい。絶賛する。物悲しさがあり、しかし希望がある。そしてこの歌を歌うミュンのシーン、息をするのも忘れてしまうほどに見惚れる。この歌を知らないなんて勿体ない、ぜひ聴くべきです。
 美しい楽曲を作った菅野よう子のデビュー作品にもあたり、既にその手腕が見え、聴き手を引き込ませる臨場感、シーンにあった楽曲を提供しており、イスラエルフィルとの競演をしている。サントラもアニメがなくとも質の高い楽曲がちりばめられており、そのまま流していても楽しめる作品です。
 絶賛する作品です。マクロスシリーズの中では一押ししておきます。そういう人は少数派かもしれませんけれど・・・。
 いまから観るなら、DVDで1本にまとめてあるMOVIE EDITIONでもいいでしょう。ってか、むしろそっちを観てください。4本のDVDは30分くらいずつですが、MOVIE EDITIONは120分くらいに編集してあって、要所要所にストーリーを追加したりしています。結構違うシーンがありますので、両方観てもいいと思いますけれど。ちなみに、この作品を僕は昔、劇場で観ましたけどね。
 日本語で観ても英語字幕で観てもよし。歌も英語になるから、そちらで観ても雰囲気が変わっていいかもしれません。
  

あらすじ
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2006年06月08日

アニメーション:マクロスゼロ

   
 オリジナルビデオアニメ「マクロスゼロ」、2002〜2004年、全五巻。各話30分。河森正治監督。
 最近ロボットアニメを連続して観ているけれど、今回のマクロス、シリーズとしてはガンダムより好きで、それでも一番好きなシリーズはマクロスプラスでしょうか。それに近い雰囲気な、シリアスな空気をもつこのマクロスゼロもなかなか面白かった。
 中でも面白いのは、今回は歌の使い方よりもバルキリーファイトでしょう。フルCGもなかなかの完成度をみせ、弾幕が空中ではじけそれを避けつつ撃ち落としてゆくシーンはよし。空が綺麗だな〜とか思っていると爆撃しあっているというところがいい。また歌も音楽もイメージと合っていて良い。
 ストーリーは、マヤン島に流れついたパイロットのシンが、不思議な力を呼び起こせる歌い手の巫女であるサラや上司のロイらとともに、島に眠る「鳥の人」を奪いにきた反統合軍との戦いに巻き込まれるというもの。
 ストーリーの流れはあまりよくなく、失笑してしまうような出来事がまじめな事件につながったり、よくもわるくもマクロスらしいストーリーです。
 完成度としてはさほどではないですし、超時空要塞マクロスの1年前のストーリーとしては、蛇足みたいな話です。まあそうは言ってもマクロス、面白くて見応えのある物語。観て損なんてとんでもない、おすすめのアニメーションです。
 でも、5枚のDVDではなくて、1枚にまとめてくれないかなぁ、これ。
  
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2006年05月26日

アニメーション:超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

 1984年スタジオぬえ作品、石黒昇・河森正治監督、富田祐弘脚本。1982年にテレビアニメで放映された超時空要塞マクロスを映画化してリメイクした作品。
 僕は宇宙戦争ロボットアニメとしては、ガンダムよりもマクロスが好きだ。というのも、マクロスのテーマは戦争において、中心に据えられるテーマが「歌」というものであるからだ。まぎれもないスペースオペラでありながら、戦争集結には「歌」が必要であるというストーリーの作り方が、聴くだけでは滑稽ではあるけれど、観るうちにそれが素晴らしい設定であり狙いであることに気づくと思う。
 あらすじは、地球から離れた惑星マクロスに生活している人間が、他民族で男しかいないと言われるゼントラーディ軍、そのゼントラーディと対する女しかいないメルトラーディ軍が三つどもえで戦う様を、主人公一条輝の視点で描く。一条輝は、リン・ミンメイという自分がファンであり人気絶頂のアイドルを救うところから始まり、そのリンと宇宙へ軍のバルキリーで飛び立ったところをゼントラーディに襲われ、攫われてしまう。しかし、そこでゼントラーディに歌を聴かせると、戦意を喪失させることができた。
 この話で重要なのは、キャラクターがひときわ目立つということ。一条輝の優柔不断さは、リンと上官である早瀬未沙との間で心が揺れ動くということになり、傷つけてしまう。そこがみどころではあるのだけれど、どうして結局そっちを選んだのか、ってのがちょっと。僕も同じほうを選ぶかも、ってのはあるけれども。感覚的であるからいいけどね。その未沙のキャラクターもなかなか。気が強いときから弱くなってしまうときまであるし、実際いたら魅力的ではあると思うんだろうなぁ。
 また戦いの描き方はもちろん手抜かりはない。河森メカの変形飛行機バルキリーは面白い。派手な戦いかたはもちろんあって、ミサイルをよけつつ撃ち合うという派手さを出しながら、あっけなく重要人物が死んでゆくような箇所も見受けられ、緊張感がふきだしてくる。そのときの音楽がまたのせてくれる。
 そして、リン・ミンメイの歌の入れ方は素晴らしい。透明感のある声で歌い上げ、シーンと歌のマッチがしっかりしていて、引き込まれてしまいます。
 この映画は2時間とちょうどいいアニメーションであるのですが、非常に色々な要素が詰まっていて、音楽ももちろんいいし、ストーリーもキャラクターもいい。美樹本晴彦の絵は好きだし、これは素晴らしい映画です。主題歌となった「愛・おぼえていますか」は名曲。おぼえ易く歌詞がじーんとくる。80年代のポップソングですが、いつ聴いてもこの手の音楽ってのはいい。ラストのこの歌のシーン、アニメーションの醍醐味というものかもしれません。絶賛のアニメです、ぜひ見てみてください。
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2006年05月18日

アニメーション:機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

  高山文彦監督、1989年作品。
 ガンダムはF91しか見たことがない初心者ですが、まあそろそろ見てみてもいいんじゃないかと思ってガンダムに挑戦してみました。みんなが大抵オススメするガンダムシリーズは、この「ポケットの中の戦争」を見てみることにする。ビデオで、上下巻、30分程度を3話ずつという編成。
 そしたらまあ主題歌が始まる訳なんですけれど。アニメ漫画にさほど詳しくないのですが、まあ有名どころのスタッフがでてくるでてくる、美樹本晴彦。マクロスは好きだったので、それだけで見る側にとっても興味がわく。出渕裕とか、とにかく知った名前がたくさん。
 いやはや、上下巻合わせて3時間弱と言う時間ながら、あっというまに時間が過ぎるくらいでした。面白い。素晴らしいストーリー、演出。キャラクターもいい。
 僕はガンダムとかロボットもののアニメというものが、メインが「ガンダム」とかロボットとかなのかと思っていましたが、実はこの「ポケットの中の戦争」では、ストーリーが中心となっているドラマであり、ストーリーの骨子がしっかりしており、それが多くの視聴者にとって「面白い」と言われるゆえんなのでしょうね。
 このストーリーは、連邦軍とジオン軍の戦争の際、ジオン軍が連邦軍に負け続ける中、連邦軍へ強襲するという内容で、戦争の話であるのですが、そのアクション性は演出でしかなく、モビルスーツ同士の戦いや銃撃戦などは至って地味で陰鬱、そのおかげでストーリーが映える。学校やクリスマスと言った日常のシーンは明るく、非常に微笑ましい。最後の小学生が言葉を交わし合うシーンがまた痛烈で、親類が死んだ者と自分には関係ないと思い込んでいるという痛烈な皮肉なのでしょう。登場人物は素晴らしい腕利きというものではなく、青二才のパイロットであったり普通の小学生であったりと言うところに焦点を当てた点もまた感情移入させられる。
 ガンダム初心者にもわかり易いストーリー、どなたでも感じ取れるものがあると思います。おすすめのアニメーションです。
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2006年03月25日

アニメーション:スチームボーイ

 2004年、「AKIRA(1988)」の大友克洋監督作品。19世紀イギリス、蒸気機関をエネルギーとして発展した時代、祖父ロイドが作り上げたスチームボールという技術を集結した物体が主人公レイの家から無理矢理持ち出されてしまい、その技術を軍事利用しようと企む父エディとの対立を描く。
 この作品の雰囲気は「AKIRA」とは随分違ってかなり明るく、「風の谷のナウシカ」のような作品と比べて語られるようなストーリーであって、テンポの良く複雑に絡み合うストーリーと親子の対立や感情と金と平和とのぶつかりあいが激しく、流麗なアニメーションは言うに及ばず美しく描かれており、CGが気にならないというのは良い印象を受けます。なかでもアクションシーンは素晴らしい。囲まれたレイが飛び降りてロープづたいに降りるところは思わず拳を握ってしまいます。世界観の描き方も非常に面白く、スチームパンクらしい電気の代わりに蒸気を用いた世界ということで描かれているテーマは難しいテーマですがそれを見事に描いています。ラストシーンははっきりしないのがまああまり好きには慣れないのですが、それでも全体として満足の一本です。おすすめです。
 難を言えば、大友克洋監督らしくないストーリーだったりするということでしょうか。もちろん今までの映画のようにシリアスなもの以外に描くのは自然な事ですが、すこし驚くかもしれません。いい作品なので文句は特にありませんけれど、大友監督の映画のダークなものを期待した人には、あまり心に残らない作品になるかもしれません。
posted by しょうへい at 03:14| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする