原題・・・The Pianist
監督・・・ロマン・ポランスキー
ウワディク・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)・・・ユダヤ人ピアニスト
ドロタ(エミリア・フォックス)・・・シュピルマンに会いに来たユーレクの妹
ヘンリク(エド・ストッパード)・・・ウワディクの弟
ヴィルム・ホーゼンフェルト(トーマス・クレッチマン)・・・ドイツ軍大尉、ウワディクのピアノを気に入り、助ける
ヤニナ(ルース・プラット)・・・ウワディクを助けるドイツ人
<あらすじ>
英国政府はナチスドイツに宣戦布告を行った。間もなくフランスも宣戦布告をするつもりである。
ポーランドのピアニストであるシュピルマンは、ピアノを弾いている最中、爆撃を受け、自宅へ闘争するのであった。そうこうするうち、ワルシャワ内にてユダヤ人収容所を設立したという記事が書かれ、移住することになった。その後、さらにもましてナチスのユダヤ人迫害が厳しくなってゆく。ウワディクは送還される前に逃亡し、さまざまな知人のつてを頼って逃亡を続けるが、助けれくれた友人らも逮捕され、ついには戦争や迫害で廃墟となった場所へ逃げ出し、ぼろぼろの屋根裏へ隠れることとなった。食事にありつこうと家にあった缶詰を開けようとしたところで、ドイツ軍将校にウワディクははち合わせてしまったのである。仕事を聞かれ、ピアニストだと答えると、隣室のピアノを弾け、と言った。
オススメ度:☆☆☆☆☆
なんと苦い映画だろう、と思う。これが実話であると言うことの重さが、観ているうちにどんどん辛く膨らんでくる。
苦しい中でピアニストとしての人生を捨て逃げ惑いながら、様々な出会いに恵まれ、ついには弾いたピアノが気に入られて命を救われ、ついにはピアニストに戻れた男の運命を描いたものである。それだけなら美しいが、内実は生々しく、戦争あるいは弾圧、暴力統制時代の異常さを強烈に描いている。その中でピアノのシーンはそれを飲み込むくらい強烈だ。ふたつの落差があまりも大きく、ホーゼンフェルト大尉がピアノを聴いている表情がじつによく表していて、すごく揺さぶられる。
映画としても異常な殺戮のシーンを観るのは苦痛ですが、それでもその奥のシュピルマンの演奏を聴く価値は十二分にあります。
絶賛してお薦めする映画の一つです。
そういえば最近こういう記事がありました。戦後間もなく亡くなったホーゼンフェルトが、ナチスからピアニストを救った功績で勲章を贈られたそうです。

