2003年篠田正浩監督・原作・脚本。イアン・グレン、本木雅弘、椎名桔平、上川達也出演。昭和初期、ソビエト軍のスパイであるゾルゲと朝日新聞社の尾崎の、二人のスパイの姿を描く。
180分超という大作、さすがにこれを観るのは骨がいる。長い映画でありストーリーも歴史と男女の絡み、複雑な裏工作とか観ていて根気を求められ、テンポが良いと決して言えない。しかしそれでも観ているとかなりのめり込めるストーリーであることに気づく。これが実在人物とはなかなか思えない。この日本ではCIAやKGBのような機関がないのだからよけいに遠くの国の出来事のように思えてしまう。
しかしこの映画では結局不幸な結末というか、人生とかそういうのが、悲しみばかりが残った感があります。救いはあるかもしれないけれど、残された人も、ゾルゲや尾崎らも、切なすぎる。
音楽もクラシックでかため、やや古風な出来具合をみせる本作。やはり長い映画であるけれど、当時日本に実在したこのゾルゲというスパイの話に興味が惹かれたら観ていただきたい映画です。多分映画好きや歴史好きという人のための映画で、とりわけ感動する人間ドラマとかではありませんから、最後まで観るには多分、根気がいる映画であると思います。

