2006年10月31日

邦画:デスノート

 テレビでやっていた録画をようやく見ることができました。デスノート。
 数年前にちょっとだけ少年ジャンプで読んでいたことがあって、今回の映画のもうちょっと先まで読んでいたのを思い出しました。途中までですけれど。

 映画で改めてみてみて、すげーワクワクする。漫画の登場人物が個性的過ぎて、エルって実写でこうなるのか、ってちょいと不思議な印象がありましたけれど、それはそれでまあいいかな。甘党を見ると胸焼けしますが。
 ストーリーも音楽もよく、非常に緻密に練られたクライムストーリーが、見るものを飽きさせずに進んでゆく。レッチリの主題歌がほとんど流れなかったのが非常に悔しいけれど。

 こういう力を突如持ったらどうするのか、と思えば、「使わない」という人はいないのでしょう。その場合、確かに、裁かれない犯罪者に対して、どうにかして罰を与えてやりたいと思うのも確かであり、正義感があれば、被害者の無念を想像すれば当然、力を使うのが自然なのかもしれません。
 しかし次第にその手段が変わってゆくさまが、非常に巧く描かれている。最初は犯罪者を消してゆくという大義名分があるのに、次第に自分を「悪」と呼ぶものすべてを排除してしまう。その流れが「罪と罰」のラスコーリニコフを思い出しました。自分で考えた正義のために人殺しを正当化するが、そのときの目撃者を殺してしまったことで正義のない殺人者へと堕ちてしまう、まさにそのとおりに。
 また、最後のシーンでどうして罪のない人まで殺すのかと聞かれた答えは、太平洋戦争でアメリカと戦争する理由を天皇に尋ねられた東条英機が「目下研究中」と答えたものと似ている。次第に理由は消え、手段が目的を越えてしまう。力を持ちそれが当然になってしまえば、自分の中に大義さえ持ち合わせることを忘れてしまう。ひどく悲しい、愚かな男の物語である。

 次回でどのような結末を向かえるのか、気になって仕方がない。映画館で見ればよかったと思う映画です。
posted by しょうへい at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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