2007年08月29日

国文学:大塚英志著「僕は天使の羽を踏まない」


2003年徳間書店刊の文庫版にした一冊。
転成し続ける犬彦らを描いた「MADARA」シリーズの完結編である天使編の結末を描く。

このMADARAシリーズは大好きな漫画・小説群で、20年くらい経ても好きで好きでしょうがない。
それでも完結しないこの話は次のストーリーはいつ出るのか、と気をやきもきしながら待つのが既にファンの恒例の行事となりつつあるのだけれども、もうでない、と思い始めているファンがいるのもまた事実。

この小説だって、実は先日出ていることを知ったくらいで、大塚英志と田島昭宇はいつまでやるんだ多重人格探偵サイコとか感じているくらいですから。
作品も随分長いこと読み返していないし、五年近く経って今更存在を知ったのがファンかと言えば、違うかも知れませんが、それでも好きな作品には代わりはないですし、だって転生編のCDドラマを持っているくらいにはファンではあります。大人になってからはもはやそんなの手に取るなんて出来ないですけれど。

四半世紀を生きた僕に、本作品を買うのは辛かった。ティーンズ向けライトノベルから刊行された「僕は天使の羽を踏まない」なんて、表紙に綺麗な絵でミニスカートの女子高生みたいなのが描いてあったらそりゃ買うのためらうわな。無理だって、こういうの。今月のローリングストーン誌もエヴァンゲリオンの綾波が表紙だから買えなかった。どうしろというんだ。
表紙の絵が田島でないことは百歩譲るにしろ、少なくともハードな感じであればよかったのに。こんなにも萌え系の絵で来てほしくなかった。作品にこういう絵があんまりにもミスマッチというのは大塚英志の小説とか人間性を知っている人にはよくわかっていると思うんだけれども。
大塚英志の小説はエンターテイメント色を交えているけれども、根底は純文学なのだから。

オススメ度:☆☆☆

あらすじは、これまでのMADARAシリーズのストーリーを知っている人に出なければ説明出来る小説ではない。
知らない人には全くもって読み通せない作品で、やや変わったジュブナイル作品かと思いきや、唐突に神殺しの剣や光る球体の話をしてもびっくりされると思います。他のシリーズを全く覚えてない状態で読むと結構忘れていて思い出せない所とかあったけれども、それを思い出せたから随分と楽しむことが出来た。

それでもあらすじを説明すると、主人公はコインロッカーベイビーだった犬彦で、麒麟とともに「終わらない昭和」に108回目となる最後の転生をして生まれ変わった日本を舞台として、生まれ変わったはずの摩陀羅を探す旅をする物語である。
他の様々なシリーズ作品の登場人物の生まれ変わりが半分くらいは出てくるのだけれども、そのどれもが大塚節で描かれている。当然それまでは田島昭宇らの漫画として描かれていたから違う印象を受けるものなんだけれども、大塚の文章にはその筆者の個性が漫画で描くよりも強烈なものがあると思えてしまう。
主要人物なんて思い入れも愛情もあろうが一行後には殺してしまう。
余計な文章をわざと書いてつまんないだろうから飛ばすと書いたり、大塚自身が社会に対して思っている毒を書いたり、自分の関わった裁判への言及を入れたり、私小説に非常に近い立場を取っている風変わりな作品ではある。
しかしこの大塚英志の小説というのは他の作品もこのような書き方で書いている。
僕にとって非常に理想的であり、一番好きな小説かと言ってもいいくらいだ。
不条理さを強く描いているというか、それでも絶望しかなくても、希望を持っている彼らを書いているところが大塚英志を好きになるところと言うか。

大塚英志の格の見せ所となった作品であるのは間違いなく、「天使編」と同じくらい愛せる作品となりました。この結末でいいです、僕には。いつか「天使編」も完結すると待ち続けるのだから。

MADARAを知らない人にはオススメしませんが、シリーズ全部読んでからこの作品を読んでもいいと思える価値が、シリーズにも本作にもあるのではないかと思います。

そのBGMには、おそらくこの一枚。筋肉少女帯「最後の聖戦」、大傑作ヘヴィメタルアルバムです。

オープニング・チューン「カーネーション・リインカネーション」。この歌詞が転生を扱うこのシリーズには最適なはずなのです。ハードロック好きなら橘のギターには必ずうならせられる、非常に高い完成度を誇る楽曲でありますし、一緒に聴くべきでしょう。大槻ケンヂの歌もなかなか悪くない味があります。
また犬を歌った名曲「トキハナツ」、犬死にとわかっていても立ち向かうこれまた名曲「タチムカウ -狂い咲く人間の証明」も特筆すべく楽曲であります。「221B戦記」も忘れるべきではないですが、ちょっとこれは合わないかもしれません。
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2007年08月27日

遅漏は改善したみたいである

遅漏で困っていたのが2年前。どうにもこうにも遅漏で困っていた。それでいろいろ試してみたのが亜鉛摂取とかオナ禁とか。結構がんばった。2時間動いても射精に至らないという困った症状になっていたところ、今や早漏気味とは言わないまでも10分以内に。たまにもっと短いときも。
ともかくなにが一番効いたのかと考えてみて、たぶん単純に一人の相手とセックスをすることで馴れみたいなのが出来た、というのがあたりのような気がします。遅漏を経験すると次も遅漏かとか悩み、、立たないのを経験すると次も立たないかもと気に悩んで悪循環にはまるがごとく、遅漏も同じような「気にしすぎ」が原因だったような気がしました。なんだろうねぇ、遅漏。僕は性的なコンプレックスが心のどこかにあったのが遅漏とかに現れたとか、そういうところなのだと思います。繰り返しセックスして、トライアンドエラーみたいなところだと思います。とにかく繰り返すのが一番いいかもしれません。それに、たぶん亜鉛、なんじゃないかな。効いたような気がする。あんまりわかりませんが。
たぶん一番は、膣慣れ。オナニーしすぎはよくないのかもしれませんな。いまでも結構オナニーしてますが、遅漏には戻りません。慣れなんだろうなぁ、精神的なものも含めて。
でも今や遅漏に戻りたいくらいです。ぐすっ。
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2007年08月22日

洋画:ミリオンダラー・ベイビー


2005年米、名トレーナー、フランキーの元で、マギーが女子ボクシングチャンピオンを目指すヒューマンドラマ。

原作・・・F・X・トゥール 「テン・カウント」
監督・製作・音楽・・・クリント・イーストウッド
脚本・製作・・・ポール・ハギス


ダン・フランキー(クリント・イーストウッド)・・・ボクシングのトレーナー
マギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)・・・フランキーに習いたい女ボクサー
スクラップ(モーガン・フリーマン)・・・ジムの掃除夫、片目を失った引退したボクサー

ビッグ・ウイリー(マイク・コルター)・・・フランキーのもとでタイトル戦を控えたボクサー
神父(ブライアン・オバーン)・・・フランキーが毎日通う教会の神父
ケイティ・・・フランキーの娘
デンジャー(ジェイ・バルチェル)・・・ハートだけのボクサー
ショーレル(アンソニー・マッキー)・・・テクニックはあるがハートのない男
トーマス・・・デンジャーから殺し屋コブラと言われる
ビリー(ルシア・ライカー)・・・ボクシングウェルター級王者

フランキーのヒット・ピットジム。
どうしてもボクシングを教えてもらいたいと願うマギー・フィッツジェラルドがフランキーのもとへ訪れた。だが女には教えたくない、と断った。しかし再度マギーは現れ、夜遅くまでジムのサンドバッグを叩いていた。その姿を観ていた掃除夫のスクラップは一言アドバイスをして帰った。
次の日、フランキーはジムに来たマギーに、諦めろと伝えた。マギーは31歳、プロで成功を狙える年齢ではないと。
一ヶ月後、それでも続けたマギーにフランキーは根負けし、ついにトレーナーとなる約束を交わすことになった。

オススメ度:☆☆☆☆

なかなか面白かった。評価の高い映画だけあって、味わいも音楽もカラーも非常に楽しむことができた。ボクシングに掛ける情熱や、フランキーとマギーのトレーニング・・・。見せ場がもう本当にいい。
キャストもいい。どの映画見ても素晴らしいモーガン・フリーマンは今回やっぱり素晴らしい。どんなときでも味わい深いキャラクターを持っているモーガンはやっぱりアカデミー賞だよな。この作品はそれも入れて4冠とりました。
でも、結末は後味が悪い。明るい話をクリント・イーストウッドに望むのはちょっと違うのかもしれないけれど、でも幸せを掴んで終わってほしかったというか。
結末なんかにこだわらなければ非常に面白い映画です。オススメです。こだわりすぎる人には、どうなんだろう・・・。
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2007年08月21日

邦画:エコエコアザラク B-page


2006年。エコエコアザラクシリーズ最新作ホラー映画。R-pageの後編。

原作・・・古賀新一
製作・・・千葉龍平
監督・・・太一
脚本・・・太一、天野裕充

黒井ミサ(近野成美)・・・黒魔術師
鈴木冴子(柳沢なな)・・・施設で働く少女
成瀬梢(伊藤裕子)・・・尼僧
ワタル(海澤詩音)・・・施設の男の子
神父(篠井英介)・・・被害者となった神父
教団リーダー(IZAM)・・・ミサの教団トップ
リョウ(高木りな)・・・ミリス専属の写真家、神父が死んだ事件の生き残った目撃者
ミリス(秋山莉奈)・・・モデル、事件の被害者
青山(野村宏伸)・・・リョウの弁護士


<あらすじ>
梢が死んだ後、捕まらない容疑者として有名になってしまった黒井ミサは道行く人に注目される占い師となっていた。
とある女子高生がモデルになりたいからなれるかどうか占ってほしいと言って来た。そのときの雑誌の表紙には、事件の被害者だったミリスが表紙を飾っていたものだった。黒井ミサは雑誌のメッセージから、エゼキエルの事件が解決していないことに気づいた。
その女子高生の一人はバラバラにされ、腕を持って帰られるという事件に出会した。その犯人は一年前の事件の被害者のミリスであった。
ミサのもとへ、冴子から一通の葉書が届き、また冴子のもとへ出向くことにした。再びエゼキエルの事件と対峙するために。

オススメ度:☆☆☆

結構面白い。
なんと野村宏伸が出ているというのがいいですしね。まあ秋山莉奈もいいですけど。
よくわからなかったのが、ミサがトンネルから出て来たときに顔が歪んでいるんだけれど、それを顔を直すシーン。なんなんだろう、あれ。最後までわからなかった。
ストーリーはこれまたごちゃごちゃしているんで、出来れば公式サイトを観た方がわかるんじゃないかと思えるくらいです。
それに描写も不思議というか理解が遅れる部分が多々あり、どうしてこういう行動なんだって付いていけないのもR-pageと同じような感じです。解決のところが非常に地味で残念で、それがどうにかならないかとさえ思ってしまいました。
それと、R-page観ていないとわからないストーリーなので先にそっちから観てください。そしたらR-pageで明かされなかった部分がわかるようになりますから。
通してみると、R-pageよりも今作の方が面白いので、ぜひこちらも、できればまとめて観ていただきたい作品だとは思います。

エコエコアザラク公式ページリンク
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2007年08月20日

邦画:エコエコアザラク R-page


2006年、エコエコアザラクの最新作ホラー映画。B-pageの前半。


原作・・・古賀新一
製作・・・千葉龍平
監督・・・太一
脚本・・・太一、天野裕充

黒井ミサ(近野成美)・・・黒魔術師
鈴木冴子(柳沢なな)・・・施設で働く少女
成瀬梢(伊藤裕子)・・・尼僧
山内隆(虎牙光輝)・・・ジャーナリスト崩れ
ワタル(海澤詩音)・・・施設の男の子
神父(篠井英介)・・・被害者となった神父
教団リーダー(IZAM)・・・ミサの教団トップ

<あらすじ>
一年前、雲のない空から巨大な雹が降り注ぐと言う謎の大惨事が起き、数名の被害者が出た。
黒井ミサがこの街に来た理由は、その事件についてのことであった。教団から破壊の悪魔エゼキエル復活を阻止するということであった。
結界を張っていたときに冴子と出会い、彼女の出入りする施設に付いて行くと、尼の梢と、ワタルという小学生がいた。事件の被害者の一人はそこにいた神父だったのである。

事件の調査の中、当時の担当記者であったジャーナリスト崩れの山之内と出会い、受け取った写真と黒魔術により、事件の現場を探し出した。またミサは山内に写真に映る女性を探し出せといい、またあなたの命は明日までと予言したのだった。
そして、予言通り山内は死ぬのであった。その現場に居合わせたワタルの目の前で、ワタルに梢宛のメッセージを残して。

オススメ度:☆☆☆

まあまあでしょうか。エコエコアザラクのシリーズ数あれど、突出してこの作品がどうと言う印象もない普通のエコエコです。好きな人にとってはすごく面白い。
ストーリーは理解がめんどくて、もうちょっとわかりやすいといいんだけれど。設定がもともとごちゃごちゃしている上に、心理行動が突然極端なものだったりしてついていけない所も多々。
でも観てしまうのはこういう話が好きだからだと思います。カルト系で女の子が主人公なんて非常に面白いテーマ作品じゃないですか。謎解きっぽいところもあるし。ただ悪霊との対決シーンがちょっといまいちな気がしました。
でもキャスティングに近野成美がいいのもあるし、なんと尼さん姿の伊藤裕子が出ているし、なかなかの作品でした。
カルト映画とか好きなら観ておいてもいい作品ですね。

むかついたのは、DVD再生したら5分間のCMを強制的に見せられ、スキップも飛ばしも出来ないところ。本当にこういう仕様で作ったらいかん。最悪。一度プレイヤーからディスクを取り出したらまた観なきゃ行けないのは辛い。だめだよこんなの。エイベックス仕様なんだろうかな。


エコエコアザラク公式サイトリンク
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2007年08月18日

洋画:ミート・ザ・ペアレンツ2


原題・・・Meet The Fockers
2005年米。
恋人の両親が初顔合わせという難問を描いたコメディ。

製作・監督・・・ジェイ・ローチ
脚本・・・ジョン・ハンバーグ、ジム・ハーツフェルド
音楽・・・ランディ・ニューマン

ゲイロード・”グレッグ”・フォッカー(ベン・スティラー)・・・パムと婚約中の看護師
パム・バーンズ(テリー・ポロ)・・・グレッグの婚約者

バーニー(ダスティン・ホフマン)・・・グレッグの父親、専業主夫
ジャック(ロバート・デ・ニーロ)・・・パムの父親、元CIA
リトル・ジャック・・・ジャックの生まれたばかりの甥
ロズ(バーブラ・ストライサンド)・・・グレッグの母親、セックスセラピスト
ディナ(ブライス・ダナー)・・・パムの母親
ジンクス・・・バーンズ家の犬
モーゼ・・・フォッカー家の猫
イザベル・・・バーニー家の友人、グレッグとある出来事を胸中に秘める
ホルヘ・・・グレッグにそっくりのイザベルの息子

<あらすじ>
婚約者の両親同士が顔を合わせるべく、バーンズ一家がフォッカー家へと出向く。
グレッグ・フォッカーの苦手とするパムの父である元CIAというお固いジャックが、フォッカー一家と当然仲良く出来るわけもなかった。
そのうえ婚前交渉など想像もできないジャックに、実は妊娠しているなどと言えるわけも無かった。
果たしてフォッカー家とバーンズ家は手と手を取り合うことが出来るのか。

オススメ度:☆☆☆☆

前作はまあまあの作品かと思ったけれど、今作品は非常に面白い。ベン・スティラー作品らしいコメディ色が強まって、下品だったり言い訳じみているところだったりバカっぽさだったりと、濃厚なコメディを堪能出来る良作でした。
ストーリーは婚約者互いの両親が顔を合わせると言うものだけれど、その細かいところで色々笑いに持っていってくれるところが非常に好ましい。一番気に入ったシーンは、レンガを装甲したジャックのキャンピングカーにグレッグがレンガを投げつけるところ。あの地味さは非常に光っていました。
全体を通してコメディがふんだんにちりばめられていて、黒かったり下だったりする部分が多いけれど、それをうまく生かした展開とストーリー、シーンの見せ方がよかった。
前作観てなくてもいいけれど、観た方が「あのときのオチにかぶせてる」とかわかって面白いから、ぜひ前作から観てください。
オススメの作品、ぜひどうぞ。
ちなみにDVDの特典には猫の撮影裏話みたいなのがあって、非常に興味深いお話が聞けます。こちらも忘れずチェックしてみてください。
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2007年08月17日

洋画:セックスと嘘とビデオテープ


原題・・・Sex, Lies and Videotape

1989年米。
夫婦生活やセックスでの悩みを描いた恋愛ドラマ。

製作・・・ロバート・ニューメイヤー、ジョン・ハーディ
監督・脚本・・・スティーヴン・ソダーバーグ
音楽・・・クリフ・マルティネス

アン(アンディ・マクダウェル)・・・セックスレスでカウンセリングを受ける
ジョン(ピーター・ギャラガー)・・・アンの夫、弁護士、アンの妹と不倫
グレアム(ジェームズ・スペイダー)・・・ジョンの学生時代の友人
シンシア(ローラ・サン・ジャコモ)・・・尻軽のバーテン、アンの妹

<あらすじ>
ジョンは妻アンとセックスレスになりかかっている中、アンの妹と不倫をしていた。
とある日ジョンは友人のグレアムを自宅に招き泊めることになった。ジョンの住む街の近くで家を探すためだった。ジョンとグレアムは9年ぶりの再会で、グレアムは見違えるほどの別人になっていた。
そのグレアムの新しく決まった家にアンはお邪魔するが、そこには数本の撮影したビデオテープが並んでいた。そのビデオテープの中身は、グレアムが女性へセックスについてのインタビューを行ったものだった。不安を覚えたアンはグレアムの家を飛び出した。
その一件をアンの妹のシンシアに話すと、シンシアはグレアムの家を尋ね、ビデオインタビューを受けるといったのである。

オススメ度:☆☆☆

まあ、悪くない。雰囲気で観る映画、というか。
この手の映画の恋愛の描き方ってのそれほど違いを見いだせないのが僕の感想なんだけれど、これもそう思いつつ、見入ってました。
セックスについての捉え方のどうのこうのというくだりとか性的不能だとか、色々あるんだけれど、それぞれを解決するには説明が不足していて、視聴者の想像でカバーするのかよ、とか感じましたが、やっぱり全ては雰囲気で、空気の流れで観るものです、かね。思い返してみればビデオテープってのは不自然な存在なんだけれど、それが映画の中でインタビュー受けて、さらにはそれ以上、ってのもごく自然にしてしまうシンシアに共感していたり。巧い映画です。
結末の悪者は退治されるみたいなのは特に好きでした。

なかなか興味深い、くせのある恋愛映画ですが、時間があれば観ていただきたい作品です。
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2007年08月16日

邦画:渋谷エンジェル 消えたAV女優を探せ!


AVスカウトを仕事にする若者の苦悩と揺れる心を描いたドラマ。

製作・・・海津昭彦
監督・・・春日ヨシノリ
脚本・・・一月健二

タケル(牧野田亮太)・・・AVスカウト
ジュリ(小林愛弓)・・・白い羽をつけたAV女優

カオリ・・・AV女優
アスカ・・・スカウトされたばかりのAV女優
アキ・・・短大生

<あらすじ>
AV女優のスカウトをしていたタケルは、白い羽をつけた女性に出会った。ジュリと名乗ったその女性に仕事を忘れ、タケルは惹かれた。
仕事にもどったタケルはAV撮影現場でマネージャーをしているのだが、女優に続けてもらうのもなかなかうまくいかない現実があった。
ある日新人アスカがデビューする撮影にタケルが立ち会う中、携帯電話がなり、撮影にこないカオリを探してつれてこいと命じられた。しかしみつからなかった。
疲れたタケルは、スカウトの途中、ジュリをつい目で探していた。そっくりの後ろ姿をみて声をかけたのは全く別の女性だった。ついでと思い、その女性をAVスカウトすることにした。アキと名乗った女性を巧くスカウト出来、夜も関係をもつようになった。
しかし関係を持ったことで、先にアキをスカウトしていた男に暴力を振るわれることになってしまった。

オススメ度:☆

まあ面白くないんだな、これが。
AVっぽい作りでスタッフもそのとおりなんだろうけれど、これはちょっと。
そもそも羽の女の子の意味がよくわからない。これは現実では見えないような存在とかそういう解釈なんでしょうけれど、なんだかなあ。結局行き着くところは仕事ができない男の逃避行先が羽の女の子というもので、学ぶところも観るべきところも特になし。女優さんも特別綺麗なわけではないし。
女優さんファンならオススメなんかなぁ。でなきゃ観なくてよし。
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2007年08月08日

ヘヴィメタル :MEGADETH[United Abominations]


2007年発表、通算11枚目。

オススメ度:☆☆☆☆

前作とはメンバーがデイヴ・ムステイン以外総入れ替えとなり、セッションミュージシャンからバンド形態をとって製作され、またサンクチュアリからロードランナーへ移籍した第1作。
かなり評価が高いようにBurrn!誌では書かれていて、まあ悪くない。音楽性は10年ほど前、マーティ・フリードマン在籍時に近い音楽性で、パンク色が強くなった印象を受けた。
ファンが大好きな「ア・トゥー・ル・モンド」もセルフカバー、豪勢な仕上がりで雰囲気がオリジナルとはかなり違うものの、なかなかいい。ギターソロとかリフとか結構そんままだけど。
しかし、しかし。ギターソロがアルバム通して全体的に良くない。
なんというか、バッキングはステキなプレイが多いのですが、なんでこんなソロを・・・? と感じてしまいます。同じフレーズ2回繰り返しとか、スケール上下降とか。なんか、つまんないんだよなぁ、そう感じてしまいました。これがけっこうくどい感じに聴こえてきてしまうのです。勿体ない。こうして聴くと、やっぱり前作でギターソロを弾いていたクリス・ポーランドって改めて素晴らしい、歴代1番のギタリストと感じました。
いつものアルバムと比べてそこまで落ちるってほどのギターソロでもないのかもしれませんけれど。ただ同時期に発売されたライヴDVDの「ライヴ・イン・ブエノス・アイレス」を聞いたらもっといいソロをいれられると感じたんだけれど。それ以外は結構よかったり。

タイトルのユナイテッド・アボミネイションズ(国際醜態連合)ってのもメガデスらしいし、歌詞もやっぱりメガデスなのです。社会派の彼らですから国連だめじゃんとかたくさん出てきて、ああ、やっぱりこのメガデスと言う偉大なバンドは解散しないでよかったと本気で思えました。

#1「スリープウォーカー」、なんだか懐かしいと思ったアルバムのオープニングナンバー。アルバム「クリプティック・ライティングス」の次当たりにリリースされていたら、と思うようなアルバムだと思わせてくれます。
#2「ワシントン・イズ・ネクスト」、これが一番アグレッシヴな曲でお気に入りの一曲です。リフがかなりいいし、耳をかっぽじられるようなベースのうねり感覚がたまらない。攻撃型メガデスの典型的な一曲です。ドラムのよさも感じられ、いい腕のミュージシャンがそろったと感じられます。
#3「ネヴァー・ウォーク・アローン」、これもよいリフが入ったロックソングで展開も激しくなったりよいサビを持っているのですが、ギターソロが弱いのです。
#8「ア・トゥール・モンド」、なにはともあれこの曲はヘヴィメタル界に残る名バラードといえる曲で、久々のセルフカヴァーとなりました。オリジナルとはギターとかソロも含めてさほど変わっていないけれど、女声が入って音が厚くなったのが大きな違いです。このアレンジも非常に好きです。とはいえオリジナルの方がかなり好きですが。

全体的に10年遡った黄金期サウンドというのはうれしい一作で、色々聴いてみて思いましたが、やっぱり会心作といってもいい出来上がりでこれぞメガデスと言える1枚です。
非常にお薦めする真の意味での復活作、ヘヴィメタル好きには必ず聴いてほしいくらいのオススメ作品です。
posted by しょうへい at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘヴィメタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月05日

洋画:ダイハード4.0

ブルース・ウィリス主演。
世界一ついてない男が、ハッカー連続殺人を追いかけてゆくアクションエンターテイメント。

久しぶりにダイハード観ました。
こういうバカド迫力アクションをスクリーンで観れるのも、むかしと比べて減ったように思います。アクションも時代とともに変化して、物理的な感覚でのアクションは珍しいくらいで、マトリックス的なCG世界というより現実界でいかに合成させたCGをつくるかという作品はやっぱり今の時代にみても面白い。
なにがいいかっていえば、やっぱりテレビCMのシーンの、飛来する車から間一髪で車が壁になるところ。マンガすぎるところがもうシビれるというか。
クライマックスに近づくにつれ、戦闘機だのミサイルだの橋破壊とかもうめちゃくちゃしてくれるところなんて爽快感さえ溢れるあの激しいアクション、観てよかったと思える作品でした。
この手の迫力はぜったい映画館で観ないといけませんね。必須です。
posted by しょうへい at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月01日

洋画:ブラザーズ・グリム


原題:The Brothers Grimm

監督・・・テリー・ギリアム
脚本・・・アーレン・クルーガー

ウィル・グリム(マット・デイモン)・・・兄
ジェイク・グリム(ヒース・レジャー)・・・弟、元学者
ヒドリック(マッケンジー・クルック)・・・グリム兄弟の仲間

ドゥラトンプ将軍(ジョナサン・プライス)・・・フランスの将軍、グリム兄弟を雇う
メルクリオ・ガヴァルディ(ピーター・ストーメア)・・・尋問官、グリム兄弟とマルバデンへ行く
アンジェリカ(レナ・ヘディ)・・・マルバデンの魔女を知る女
鏡の女王(モニカ・ベルッチ)・・・マルバデンの森で眠る魔女

<あらすじ>
18世紀フランス配下ドイツ、カールシュタット。
一晩の宿を求める一行があった。彼らはグリム兄弟と名乗った。
水車小屋の魔女に苦しめられる街の話を耳にしたグリム兄弟は、魔女を倒すことを決意する。
死闘の末魔女を倒し、街の者からお金を受け取った。
しかし実は魔女はグリム兄弟の自作自演であった。街の者をまんまとだましたわけである。

しかし悪事は長いこと続かず、グリム兄弟はあっという間に捕らえられてしまった。ドゥラトンプ将軍に言い渡された罪状は詐欺、ペテンである。
ドゥラトンプはマルバデンの村に悪い噂が流れており、それを解決すれば今までのペテンを帳消しにするという条件を提示され、グリム兄弟は泣く泣く飲むことになった。

マルバデンの村では子どもが神隠しに遭ったという事件が起こっており、その解決にあたることになったのである。
その事件の背後にはペテンではない本物の魔法が絡んでいることをグリム兄弟は目の当たりにすることになった。


オススメ度:☆☆☆

グリム童話をちりばめたグリム兄弟の活躍するストーリーに仕上げたアイデアはなかなかのもの。
グリム童話全集みたいなのを小学生の頃読んで、なんて暗いんだとか思っていたんだけれどなかなかおもしろい物語が多いのがグリム童話で、この映画にも童話によくあるような雰囲気をねらったのかどうかわかりませんがでています。不条理なところとかどっちつかずのキャラクターがいたりとか。
この映画の何がおもしろいところかと言えば、ユーモアで大抵のことは済まされている中に、ちょいと暗い「死」が紛れ込んでいるような不可思議さなのかもしれません。
まあストーリーは結局のところぐちゃぐちゃしているしキャラクターもめちゃくちゃ。どうしてガバルディやドゥラトンプはこうも一致しない行動をとるんだろうとか、グリムを逃してほかを殺してしまうのか、とか。まあそこが童話チックな不条理さなのかもしれませんけれど。
狼男とか虫とか動く木とかよくわかんないし。呪いと言えばなんでも解決できちゃんですけれども。

まあグリム童話読まなくてもそれなりに楽しめる作品です。ストーリーで楽しむよりも雰囲気で観る感覚の映画です。音楽は二重丸でした。
posted by しょうへい at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする