2007年06月27日

邦画:空中庭園

 オススメ度:☆☆
空中庭園 公式サイト
広田雅裕監督・脚本。小泉今日子、板尾創路、鈴木杏、ソニン、永作博美出演。
家族とは仲良く何でも言い合える関係である。それはたとえセックスの話だって親子で交わし、嘘なんて何一つない理想的なモノ。と思い込んでいた。もしそれが崩壊するとしたら、既に崩壊していたら?

いろいろと話題となった良作として、なんとか賞をもらったりしている映画で、確かにこの映画の変わった空気は、キャストからして醸し出している。キョンキョンと板尾。僕は珍しいと思ったんだけれど。そしたら鈴木杏とソニン。大丈夫か、このミスマッチさえ感じるキャスティングは。
でも見てみると不思議なもので、このキャスティングは不思議なケミストリーを生んでいて、脚本としてもキャラクターに確かにマッチしている作品で、見ていて違和感はなかった。というか、もともと原作のキャラクターがそういう一風変わっているのかな、と勝手に感じました。板尾のキャラクターってのはどうしても、芸人になってしまう。映画の中では好演をしているし、俳優・板尾ってのも悪くないんだけれど。板尾にぴったりの役柄だったのは面白かったけれど。

しかし、ストーリーがどうにもよくわからなかった映画で、特に微妙な心理描写がサイコ映画っぽく描かれて、結局過去に遡っての記憶の話とか不気味な演出とか、もうごちゃごちゃしてよくわからないし、単純に理解させてもらえない。
それにタイトルの「空中庭園」というのもよくわからなかった。バビロンという入れ墨くらいしか関連がありそうではなかったのですが。うーん、やっぱりよくわからないってのは腹立たしい。

気に入ったのはソニン。やらしい家庭教師というのがよくて、あのアシ。あのぐりぐりされたくてしょうがなかった。さりげなく勃起させられてしまいました。名シーンです。

まあ、よくわからない映画の一つです。雰囲気とかともかく、なにが言いたいのやら。家族がどうこうして、なんというかすっきりしないし、血の雨とか無駄な演出が目についたし。
ソニンの脚が見たい人にはオススメです。それくらい。
posted by しょうへい at 21:22| Comment(0) | TrackBack(2) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

性交渉に関してはやっぱりアメリカって進んでいる


思った以上に凄いアメリカの性交渉体験。
「性的関係の相手15人以上、男29%、女9% 米調査(CNN.co.jp 2007.06.23 19:07)

政府機関、米疾病対策センター(CDC)は22日、米国人の性動向に関する世論調査結果を発表、男性の29%がこれまでの生涯で関係を持ったのは15人以上と回答、同数字を挙げた女性の比率は9%だったなどと報告した。成人の約96%がセックス体験を報告していた。

割合が一番多かった数字は男性が7人、女性は4人だったとしている。また、未婚者のうちセックスの未体験者は約11%だった。初体験の年齢では16%が15歳前と回答、少なくとも21歳以上が15%だった。

すごいな、この数字は。
15人以上って日本人の感覚からすればけっこうなヤリチンで通る感じがするけれど。
中年童貞が増加とか夫婦間セックスレスが注視されている日本とは根本的になんか違うんだね。映画でよく見るすぐにラブシーンになるって感覚が、映画の中だけではなく実際にアメリカ人には多いんでしょうね。日本人でそうなるのって一部だけなんだろうなぁ、うらやましい。

セックスは相手の数が問題じゃないけれども、同じ相手よりも違う相手と場数踏んでいる方が楽しみ方を知っていたりするような気がするね。
でも病気になる確率もそれに比例して増えるというのはどうしようもない事実ではありますが。
posted by しょうへい at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 性活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

中年童貞についての記事

中年童貞がなぜ生まれるのか、という興味深い記事がありました。(sankei web 2007/06/24 22:53)

 「日本家族計画協会」の調査(平成16年)によると「性交渉の経験がない」、つまり童貞と答えたのは、25〜29歳=17.1%▽30〜34歳=6.3%▽35〜39歳=5.1%▽40〜44歳=7.9%−だった。
(中略)
 このようなパスの連鎖の結果、童貞のままという男性は「調査結果より多いはず」と渡部さんは指摘する。「男は見えっ張りですから。私は40代の10%は童貞だとにらんでいます」

これは素人童貞のことをさすのかな、と思うんですが、どうなんだろう。僕のまわりにもけっこう同い年でいますし、30台でも経験ないんだろうなと思われる人もいます。40台は想像つきませんけれど。
長い間素人童貞ではなく真性童貞の人がなぜ多いのか。プロとの経験もない人というのは、そういうところへ行く勇気だってないんだと思います、なんとなくですがそう思います。
でも長いこと童貞でいたら、結婚したいと言う相手に「実はいい歳こいて初めてなんだ」っていうのは、余計に勇気がいる気がするんですけれど。だからはやくプロの方に筆卸をしていただいたほうが幸せになれると思うんですけど、ねえ。

にしても、想像した確率はなんとなく合っているような気がする。僕の周りに関して言えば、もうちょっと高めになりそうなんですけれど。やっぱり見栄っ張りなんでしょうか。

しかしこの渡部さんて面白いね。

 渡部さんは広告・編集プロダクションのデザイナーのかたわら、8年前に同じ境遇の男性に呼びかけ、「全国童貞連合」を立ち上げた。「恋愛を通じた」童貞喪失を目標に自己変革の活動を続けてきたが、渡部さん自身は現在も童貞のままだ。さまざまな取材を受ける中、英BBCの記者には「英国でいい年をした男が童貞であることを公言したら、街を歩けなくなる」と言われたという。

いいなあ、この英国の記者のつっこみ。

童貞なりの渡部さんの「もてない理由」の見解は以下。
 渡部さんは言う。「バブル期の三高の条件では、背は無理でも学歴と収入は努力でカバーできました。いまでは、経済力に加えてセンスや雰囲気、コミュニケーション能力が要求される。これは生来のもので、スキルアップは難しい…。中年童貞の問題は少子化の問題に直接つながっているとも思うのですが、どうでしょう」。


まあ、いいですけど。実は経済力とかセンスとかってのも、表面的な部分だからなあ。そういう観念をもつ女性にばっかり惚れてしまうという自分の好みの問題なんじゃないでしょうか。
むしろ出会いがないとか嘆く方がなんとなく理解出来るんだけれど。ちょっと論点が違うか。
しかし少子化までつながるのか、あんまり関係ない気がするけど。
posted by しょうへい at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 性活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

SFコメディ小説:田中哲弥著「やみなべの陰謀」

オススメ度:☆☆☆☆☆
突如家に送られて来た千両箱とそれを担いできたアロハシャツの大男。その千両箱の謎を巡ってやくざやタイムトラベルやトランペットが複雑怪奇に絡み合うSFコメディ小説。
この笑撃的文体に溺れろ!

コメディ小説の巨匠と言いたいくらい、類い稀な文才を持つこの田中哲弥という小説家ですが、非常に寡作なのですが、10年近く書かないでいたところで未だに根強いファンをもつ作家であり、その新作を僕もまた待ち望んでいたひとりです。
今作品は1999年にメディアワークスの電撃文庫から発売されたものをハヤカワ文庫が再発したもので、僕は当時の田中作品をそれのみ読めなかったので、この作品を手にした時はちょいと驚かされました。このハヤカワ文庫版は2006年になってから再発されたもので、なんとこの田中哲弥が「ミッションスクール」という短編集にして新作を出すと言うからそのための再発だと思うのだけれど、ようやくこの人の作品が再発されたようです。お帰り、というか、なんというか。

さてこの作品、やはり強烈な田中節が張り巡らしており、1ページ目からその田中哲弥特有の濃い文体が堪能出来る。2ページ目の脇役の名前は「ドブさん」というむちゃくちゃな名前で、それもやっぱり田中らしい、ファンとしてはにやりとしてしまうこのスタートから非常にうれしい作品となる。

この小説は5部に分かれている短編であり、1章の現代の学生が主人公から3部においては江戸時代の侍の話、とくればまったくもって関連のない短編集である、そう思わせておいて、これがしっかりと最後にジグソーパズルのようにぴたり(?)とはめこみ1つの物語に仕上げてしまうのだ。
その作品のとてつもない阿呆さ加減のコメディぶりに徹底している流れの中、唐突な死の影が現れたり、異様な空気の張りを表現する様などには抜群のセンスを感じます。
最後の謎が本当にタイムトラベルでしっかりと解決されたかといえばよくわからない所もあるものの、どうしたことか見事に納得させられてしまうのだ。
あっけにとられると言うか、まさか最後に、こんな感じでくっつけるつもりのストーリーだったとは。謎が微妙に残るのだけれど、この満腹感というか、そういうものを与えてくれる作品です。

第1章「千両箱とアロハシャツ」は主人公守がアロハシャツの大男に千両箱を貰って、それを探しているやくざがらみの事件に発展するコメディ。
第2章「ラプソディー・イン・ブルー」は守が学校で送るデジャヴある青春を描く。
第3章「秘剣神隠し」は江戸時代の吉岡信次郎が秘剣を得ようと千両箱から一両借りたものの、それをひとりのバカが騒ぎ立てたおかげで泥棒騒ぎへと発展する。この結末には多分読者のみんな驚きます。
第4章「マイ・ブルー・ヘヴン」は大阪府知事によるお笑いファシズム体制下でのレジスタンスの一員佐久間の行動を描く。設定はコメディであるけれどそれをシリアスに迫る著者の業は圧巻。一番のお気に入りです。
第5章「千両は続くよどこまでも」は、アロハシャツの大男が千両箱にまつわる謎を解明する。この終わり方が素晴らしくて、どうしてこういう作品を作ることができたのか、と思ってしまうほどほれぼれした作品です。

著者の代表作「大久保町」シリーズが好きな方ならこの作品も大好きになれるのではないかなあ、と思いますし、また初心者の方も変な文体ですが5ページくらい読んで馴れたら最後までずっといけると思います。癖の強い作品ですが、それが気に入らなくても読んでいただきたい傑作小説です。たとえこれがコメディでなくても傑作であると思える1冊、絶賛します。

この作品のBGMにしたいアルバムには、かなり悩みましたが、たまたまこれを読んでいたときに聴いていたメガデスの「リスク」でしょう。案外合うもので、これを選んでおけば間違いなしです。

このアルバムも1999年に発表されたアルバムで、時期的には似通っていますし、メガデスらしくない明るさを多分に盛り込んだアルバムで、マーティ・フリードマン在籍最後のアルバムであるとか、確かにタイトル通り「リスク」な1枚となりましたが、このやや能天気さを醸し出すアルバムがかなり気持ちのよいロックアルバムとなっており、田中哲弥作品には似合うでしょう。きっと。多分。ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」よりはずっと合うはずです。
#5「ブレッドライン」みたいな明るいのが思ったよりぴったりくるし、アメリカ最強のプロレスラーであるゴールドバーグの入場曲#4「クラッシュ・エム」でアロハシャツの大男を想像してみれば、結構な臨場感が出たりします。
#1「インソムニア」の不安定さは、この小説のシリアスな部分にはぴったりかもしれません。
#9「エクスタシー」のイメージなんて第4章のラストくらいに掛けてほしいイメージでしょうか。歌詞の「愚かなプライドの代償 背徳の代償」とか歌っている部分なんてぴったりでしょう。
ということで、「やみなべの陰謀」を読む時は「リスク」を掛けながらにしましょう。思った以上にケミストリーが生まれる2つの作品だと思います。
posted by しょうへい at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 重金属的文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月21日

朝日ソノラマ、解散

出版社の朝日ソノラマが解散し、朝日新聞社に吸収されることになったそうです。(asahi.com 2007年06月21日20時12分)

 出版社の朝日ソノラマ(資本金2億円、飯田隆社長)は21日、9月末で会社を解散し、業務は同社の株式を100%保有する朝日新聞社が引き継ぐ、と発表した。9月の臨時株主総会で正式に決める。債務超過が続いているうえ、社員の高齢化が進み、経営再建は難しいと判断した。朝日新聞社は、希望する社員の職場も確保する。

朝日ソノラマの告示はこちら

最近SFを久々に読むようになって、小さい頃読んでいたライトノベルに近い感じのものも読もうかとそろそろ久々にソノラマに手を出そうかなぁ、と思っていた矢先にこれか、非常に残念です。
まあソノラマ文庫は朝日新聞社が引き継いで出版されるそうなので、完全に無くなるわけではないと安心する部分もあるのですけれど。

ソノラマ文庫で以前読んで、もう一度読みたいのは旋風(かぜ)の狩猟機。千葉暁先生の聖刻1092シリーズ第一作なんだけれど、これがSFファンタジーの傑作で、ロボットが出てくる中世の東方戦闘モノで、もういちど読みたいのだなぁ。好きなんですよこの文体とか空気とか。主人公フェンが操縦するロボットがもうかっこ良くて、敵もかっこ良くて。

朝日新聞社からもう一度出るかわかりませんけれど、再発されたらぜひとも購入したい一冊です。
posted by しょうへい at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月20日

ハードロックCD:LAST AUTUMN'S DREAM「SATURN SKYLINE」

オススメ度:☆☆☆☆
2006年スウェーデン発、メロディアス・ハードロックバンド「ラスト・オータムズ・ドリーム」の最新スタジオアルバム。

北欧とかドイツのロックっていいなあ、とにもかくにも日本人が大好きなメロディがたくさんちりばめられていて。バンド名からしても楽曲からしても、いくつかの曲を除いてはこの真夏に聴く音楽じゃないかもしれませんけれど。
特に本作品はフォークな雰囲気を濃く持つロックに寄っている作品なんだけれど、そのロックとフォークっぽさというか、そういうノリとロックのバランス感覚が素晴らしくて、聴き易い覚え易い歌い易い、歌モノには不可欠な要素と重要なギターソロがばっちりと決まっていて、これはみなさんにお薦めしたいアルバムのひとつです。かなりクサいメロディなんですけどね。

#1の「フォー・ザ・ヤング・アンド・ザ・ワイルド」といい、#2「アフター・トゥモローズ・ゴーン」、#3「ペイジス」なんて、この時代にはいささかクサ過ぎるメロディセンスがもう好きで好きで。
特に#6「クリティカル」の古めかしさはバンドのアイデンティティ100%で、コーラスワークやギターソロが聴いていて照れるくらいなのがまたうれしくてしょうがない。スウェーデンシンガーのミカエル・アーランドソンの特徴的なしゃがれた感じの声が一番映えている曲でしょうね。
#9「アメリカン・ガール」は非常に明るくてポップ、まさにアメリカンなノリを忍ばせたリフやメロディが他の曲とは一線を画していますが、それでもこのバンドらしい、小気味いいリズム感がよくて、ドライブしながらだったら気持ちがよい爽快な歌です。
#10「ドミノ」は#9から打って変わってシリアスな秋を感じるバラードになります。キーボードの響きが物悲しくて、でも盛り上がりはギターもドラムもボーカルも結構派手になっていくのです。この盛り上がり方とキーボードの対比はとってもいいのです。見事な一曲ですね。

バンドメンバーはシンガーにスウェーデン出身のミカエル・アーランドソン、ロックから多分演歌くらいまでこぶしをきかせたバラード系までできるしゃがれ声が特徴的。一度聴いたら結構気に入る人が多いんじゃないでしょうか。バンドの作曲は基本的にミカエルのようです。
ギタリストはドイツ出身の元フェア・ウォーニングの「いぶし銀ギタリスト」アンディ・マレツェク。こういうバンドでの活動だとギターがひとりだけだから、いかに彼が素晴らしいリード・ギタリストであるか再確認できますね。
ベーシストは元イングヴェイ・マルムスティーン、タリスマン、とかものすごいセッションをこなしているマルセル・ヤコブ。それほど特殊なプレイをしているわけではないのですが、結構耳に残るプレイが多かったりします。
ドラマーはジェイミー・ボーガー、トリートやタリスマンもやっている。ドラムはあんまりよくわかりません(困)が、#2を作曲していることから、かなりのメロディメイカーみたいですね。

通して聴いて、何度聴いても良いアルバムというのは飽きのこないものです。
このアルバムはまさにそのとおりで、見事な作曲センスとバンドアンサンブルの醸し出す空気に触れて、溺れていただきたい。
フォークチックなハードロックが好きなかたにはぜひともお薦めする一枚です。
posted by しょうへい at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ハードロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月18日

邦画:眉山

オススメ度:☆☆☆
さだまさし原作。犬童一心監督、山室有紀子脚本、大島ミチル音楽。松嶋菜々子、大沢たかお、宮本信子出演。
徳島を舞台に、ある日病気で入院した母のもとへ、父親を知らないことにまつわる自分の生い立ちを追う。

さだまさし作品らしく透明感溢れる作品で、非常に観ていて心地よい。
すべての瞬間をきれいに映していると感じるくらいでした。いい映画でした。
特に阿波踊りのシーンは特によかった。あの騒がしさと静けさを対比させた探し人を見つけるところや、歌手が踊っているところは清々しさを感じさせる。
広がる徳島の風景、盆踊り、祭り、夏の景色。どれもが鮮やかで、気づいたらのめり込んでいる映画でした。

登場人物の個性は母が特に強烈で、女性看護師にびしっと最初いいきるところは観ていて「こいつやなヤツ」と思って、この人物を中心にストーリーが進むのかよ、って思わせておきながら、これがいいお話でした。さすが。
主人公も気丈なところを受け継いでいるけれど、強烈ではなかった分、母親のストーリーが浮き出た格好となりましたが、それでも主人公が松嶋菜々子だと思わせるのは、演技が巧いからだと思いました。いままで松嶋菜々子のドラマとかみて、あまりそう思ったことはなかったのですが、すごく良かった。感情の機微と言うか、ためというか。もちろん岸本信子もすごいですけれど。強さと弱々しさの表現なんてすごかった。

このストーリーは母親の三十年越しの想いの話、と言えばいいのかな。
こういう結末というか年老いた二人の想いを描く作品ってのは珍しいけれど、これがいいんです。この儚いところが。

今年は洋画の大作が連発していて、こういうよい邦画作品が隠れてしまっていますが、これは観ておかないと勿体ない。
阿波踊りのシーンは映画館で観ていただきたいですし、音楽も場面を大事にしている感じが出ていていいんですよね。
オススメの作品です。
posted by しょうへい at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月11日

洋画:パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

観てきましたパイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド。

2週間くらい経っていても、立川シネマシティでは満席でした。このシリーズの人気は凄いな、と改めて実感しました。今年はスパイダーマンといいロッキーといいダイハードといい、大作がこれでもかと重なるいい年です。

さてこの映画、僕は勝手に3部作と思っていたんですが、本当のところはどうなんだろうな、と結末を観て思いました。
いつもながらストーリーは複雑なうえにキャラクターが多く対立グループも多い上、要所でコミカルに絡み合うから追っかけていけないような展開が多すぎる。あんまり理解できませんでした。
なんか謎と言うか、宿題がまた残ったみたいな・・・。
あのカニをどう解釈するかとかははっきりしないし、あいつどこいっちゃったんだろう? とか。なにしろ情報量があまりに多くて多くて・・・拾いきれませんでした。

まあストーリーを理解するってのは多分ですが、もともと大変なんだと思いますけれど、この映画ではそんなのは大したウエイトを占めていないでしょうからどうでもいいです。
ほとんどはスピーディーな展開と派手なアクションにつきるのですから。
大砲につながれて飛び上がってとなりの船に、ってのもマストの上で切り合うのもいつもながらに魅とれてしまうし、船を木っ端みじんにして火の海にしてタコは不気味だわもうなんでもいいからこの映画ステキ! って言ってしまう。そんな感じの勢いの映画。

まあ3時間くらい? だったのかな、トイレに途中我慢出来なくなって退席した人が多かったのが気になった映画でした。長すぎですかな、たぶんこれでもがんばって短くしたんだろうけれど。
posted by しょうへい at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月07日

SF小説:桜庭一樹「ブルースカイ」BGMは無し

 オススメ度:☆
観てよこの表紙、非常にきれいで印象的でしょう。
文庫本の裏のあらすじも非常に面白そうなことが書いてある。それもハヤカワから。これは手に取っちゃうでしょ。
第1部はかなりいい感じで、軽い立ち読みしてみたらまず当たりだと思っちゃうでしょ。
しかしどうしたものやら、読み進めていくうち、とっても困った本を読んでしまった、と感じざるを得ない。ストーリーが酷いんだよね、もうどうしてくれるんだって感じ。3部あるのにつながってない。
第1部なんかはかなりいいストーリーだと思わせてくれて、すごく期待を膨らませてくれるのですが、最後、なんだよ、これって感じです。
お前の登場で全部だめになっちゃうじゃんか。女子高生が中世ヨーロッパに出てくると萎えるな・・・。自分でもここまで萎えるとは思わなかった。
あとはもうなし崩し的に、ってところです。

本ってのはページをめくる度に残りのページ数が少なくなってきたことに気づくから、ストーリーの終結を読者としては期待するわけです。
「あとちょっとしたらこの本終わっちゃうんだけど、終わるの? どんなオチが待ってるの?」
「もう残り2ミリくらいしか残ってないけど、どうやったらこの広がっちゃった壮大なストーリーの結末に辿り着くの?」
という期待と不安を感じながら、僕はこの本を読み終えました。
たいていこの考え方をするパターンってのは、2種類しかありません。
1つ目は、実は続き物で、次に続くというやつ。この本は、この1冊で完結するストーリーだと読者が勝手に期待しているから、これはまあ救いがあります。
2つ目は、勝手に終わるタイプ。もう締め切りに迫られたとかストーリーの結末が考えられなかったからどうしようもないときの手段。ほぼ99%が酷い作品。
映画で言えばスピルバーグの「A.I.」とか。なんだよ2000年後って。もちろん好きな人もたくさんいるけどね、あの映画。でもあの結末だけはいただけない。こういうのって本当にがっかりする。
本当は3つ目に想像もつかなかった素晴らしい結末、ってのを挙げたいんだけれど、そんなのいままでありませんでした。

んで、この「ブルースカイ」。2つ目のパターンですね。
酷い小説なんてたくさん読んでますが、これもかなり酷いタイプ。
残りページが少なくなってきて、第1部と第2部合わせて8割くらい、残り2割でストーリーをどうやってまとめるのかと思えば、まとまってないじゃんか。

あらすじはこんな感じ。
第1部は西暦1627年ドイツ、魔女狩りと指定されて逃げ惑うところで、時を越えて存在する週末予言に詠われる「アンチ・キリスト」と呼ばれる少女と出会う少女の物語。
第2部は西暦2022年シンガポール、コンピュータグラフィックデザイナーが、時を越えて突如現れる「ブルースカイ」という女との出会いを描く青年の物語。
第3部は、2007年4月、日本。時を移動した少女「青井そら」の最後の3日間を描く。

とまあ、ちょっと面白そうなストーリーなんですが、読んでみて理解に苦しむ。どうして脈絡のない時代を並べ立てたのか、と思ってしまいました。
第1部も第2部も、そのまま進めたらよい1冊になりそうな感じがするくらい途中まで楽しめたので、それが非常に残念です。それらの時代はなんのリンクも関係もないんだからまとめられるわけないもんな。

この桜庭先生の作品はこれ以外知らないのですが、この先生をウェブで調べると「少女」というストーリーが出てくることが多いらしく、それを知っていれば、少しは理解出来たものだったかもしれません。
だからってなにがブルースカイなんだろう。

締め切りに迫られてという作品だった、ということで手を打つことにしますかね。

どうでもいいけど、今日のハヤカワ・オンラインのトップページの「編集者のこの1冊」にはこの「ブルースカイ」が載ってます。
わざわざ他の書籍を差し置いてまで書いているくらいだから、編集者の期待作なのかな、とも考えるのですが、こういう推薦文ってのは、どのくらいの価値があるんだろう。文末の解説とかと違ってウェブの推薦文なんて、書かなくても一向にかまわないという気がするから、つまんないのは薦めないとか思うんだけれど。
なにしろハヤカワ・オンラインみるの初めてだから、推薦ってのはどういう基準で選ぶのかがわかりません。適当に選ぶんだろうか、レベルが高いと思ったのを選ぶんだろうか、売り上げをみて選ぶんだろうか。在庫さばかないとマズいから取り上げてみる、とか。
大抵本とかの紹介文で「オススメ」「名作」とかの1文ではなく「意欲作」と書いてある作品は怪しい場合が多い。

この一冊の結末はオススメしません。
だからBGMもなし。
posted by しょうへい at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 重金属的文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする