マルドゥック・スクランブル3分冊の第2巻。焼き殺され損なったルーン=バロット、救った万能ネズミロボット・ウフコックとまだら髪のドクター。バロットへ再度襲い来る脅威のもと、バロットはウフコックを「乱用」し、拒絶反応を戦いの最中引き起こしてしまう。そのあと待ち構えている相手が、悪夢の体現である「錆びた銃」ボイルドである目前にして。
なぜ「自分が」殺されなければならなかったのか、自分の意味を探すバロット。自らの「有用性」の証明ため戦い抜くスクランブル-09。全てのキャラクターに、全てのページにさえドラマが詰まっている1冊。
さすがの第2巻、それでも緊張感は持続され、非常によい1冊となっている。バロットとウフコックのドラマが読みながらもぐっとくるし、ボイルドの冷徹さが伝わってくる。
しかし注目してしまうのは、バロットら主人公よりもボイルドに目がいってしまう。彼が登場したり話に出てくるシーンは、非常に惹かれながら読んでしまう。いまいちボイルドはバロットを逃してばかりなんですが、なんというか、このキャラクターには非常に注目してしまう。中でもフェイスマンとボイルドの対峙の場面は注目でしょう。
話の展開でちょいと、と思うのは、あれだけガンアクション初めておいて、ギャンブルバトルに入るという所です。期待したのはアクションだったのですけれど。しかしそれでもこのギャンブルでも圧倒するだけの力量を持っているというのがすごいところ。思った以上にギャンブルに力を入れて書いたので非常に面白いのですが、ちょっと長めです。
ともあれやっぱり1巻読んだらこの2巻も読んで、次の3巻まで止まれません。この1冊も圧巻です。
この1冊は比較的落ち着いた1冊というか、叫ぶ曲よりも流れるようなギターを聴きたくなる1冊なんじゃないかと思います。とくにギャンブルのシーン。そしたらやっぱり、ジェフ・ベック先生になりました。「ユー・ハッド・イット・カミング

