オススメ度:☆☆☆☆
2006年独、9年という長い時間を掛け、ようやく出来上がったジーノの最新作。
プレイヤーには当然全楽器を担当するジーノ・ロート、シンガーにはマイケル・ボーマン。
これだけ長くファンを待たせても、それでも待つのがこのジーノのファンであり、そして東芝EMIなのだ。この東芝が待たなければ誰もこのアルバムを手にすることは出来なかった。
それだけ時間を掛けたこのバンドのこの最新アルバムからすれば、当然の出来上がりです。素晴らしい作品に仕上がっています。
以下、2006年10月号のBurrn!誌にインタビューが面白かった。
インタビュアー:あなたが人間として残された寿命を考えた時、音楽活動にあてられる時間はそう多くはないはずです、それでも、なるべく多くの作品を残そうとは思わないのですか? 自分が確信を持てる数少ない作品で良いと?
ジーノ・ロート:そのとおりだ。それが私の信念だよ。そうでなければこれ以上レコードをリリースする意味はない。君の言うとおり、時間は限られているだろうが、私にとって時間というのはそんなに意味があるものではないんだ。時間というのはただの枠組みだ。どれくらい時間が残っているか、どれくらい時間がかかるかと言ったことには、私はあまり興味がない。時間の枠組みというのはゴムで出来ていて、伸ばそうと思えばいくらでも伸ばせるものなんだよ。実に主観的なものなんだ。だから、私は必要なだけ時間をかける。それに、私はミュージシャンであると同時に物書きでもあるから、詩を書いたり哲学的な書き物をしたりと、そちらの活動もある。やっていることが全て1つになって、自分の仕事になっているんだ。だから、1〜2年のうちにまたアルバムをリリースすることも、出来るだけ多くのレコードをリリースすることも、私にとってはそれほど重要なことではない。そういう予定はないよ。
まあこれでジーノ・ロートという人の芸術家肌がわかってもらえたでしょうか。
もう契約破棄されるとか考えてないんでしょうね。エンターテイメントのプロフェッショナルではなく、本当に芸術家ですね。
さて本作ですが、かなりいい作品になっています。
前作までは当然時代も違うということも手伝って古さを感じざるを得ませんでした。しかし今作はセンスとしては昔ながらなのですが、かなりいい音を持ってきた、良質なハードロックアルバムに仕上がっています。メロディアスでノリも良い、その上一度聴いたらおぼえてしまう。非常に良い。
#1の「ファンフェアーズ・オブ・ラヴ」はオープニングを飾るにはふさわしいアップテンポ曲です。この最初のギターを聴けばまさしくノックアウトになるでしょう。
歌いだし、この新しいシンガーのマイケル・ボーマンのことはすぐ気に入ることとなるでしょう。繊細に歌いだし、盛り上がってゆくギターに合わせて声が強くなってゆく様はもう惚れ込んでしまう。いいシンガーを見つけますね、ジーノ・ロートという男は。
それにいい派手なギタープレイを聴ける耳に残る一曲です。
#3「ランド・オブ・イリュージョン」はバラードですが、重いリフが特徴的で、流麗なギターソロも歌いまくり、また静と動がある素晴らしい1曲です。静かになった一瞬の、こぶしをためるような歌い方がすごく好きです。
#7「レフュジーズ(パラダイスを求めて)」もいい歌なんですよ。いかにもジーノらしい楽曲で、印象的なイントロに、歌いだしの裏でのバッキングのギター、リズム感、コーラスハーモニー。綺麗な音楽です。このギターソロもお気に入りです。
#8「アイ・フィール - アイ・リヴ」はアルバムの中で最もハードロック色を表した一曲で、パワフルなリフが心地よい。このサビのコーラスがまた心地よい。
非常に濃厚で良質な一枚、おすすめです。メロディアス・ハード好きにはたまらない1枚です。
posted by しょうへい at 22:18|
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ハードロック
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