メノ・メノエス監督、ジョン・キューザック、ノア・テイラー出演。独裁者になる前の若きヒトラーの画家としての才能を見いだすマックスとのドラマを描く。
マックス演じるジョン・キューザックは知っていましたが、アドルフ・ヒトラー演じるノア・テイラーは知りませんでした。このキャラクター、ヒトラーの若き異常性のイメージを非常にうまく体現している俳優であり、感情の変化や機微、そして演説のときの熱を、まさに臨場感あふれる演技をみせていました。いい俳優です。当然ジョン・キューザックももちろんです。
ストーリーとしては、最後が特によくて、もしあのとき、アドルフがあんなことせず、マックスと出会えることができてさえいたら世界は変わるのに、と信じたくなってしまう。
地味な作りで派手さもなく、エンターテイメント色はありませんが、あの瞬間のすれ違いがなければ、という空気を味わいたければぜひ。ヒトラーを変わった視点で描いたという点でみてもおもしろい映画です。

