高橋しん原作まんがの実写化。
須賀大観監督。前田亜希、窪塚俊介出演。兵器の身体となったちせと、シュウジの恋を描くSF。
これをまんがで読んだとき、ストーリーとか設定なんてめちゃくちゃオタクな設定で、彼女のちせが兵器の身体になって戦争に行っていて、彼氏のシュウジは普通の高校生活を送っているというもの。週刊誌だったのでついでに読んでいたのだけれど、ストーリーなんてものよりも、とにかく描写とか人物とか感情の流れが凄く好きで。シュウジとちせが別れるシーンがあるんだけれど、そのときちょうど僕も付き合っていた人と別れたときで、それがものすごくわかる感情というか。感情が溢れ出しているのが伝わってくると言うか。だからすごく感銘を受けました。設定が気恥ずかしいくらいのものなんですが、ものすごく文学的な作品というか。どんな戦争をしていても二人の恋ばかりが語られる作品です。戦争というのに主眼を置かない描き方はとてもいいですね。
この映画にしてもかなりその肝の部分を引き継いでいるのは好印象に思えます。
でもなんというか、ラストとか全然違うし、2時間映画だから脇役のストーリーがないのもしょうがない。でも音楽はいいし。ラストは原作のがすごく「らしい」ので好きなのですが、まあ、実写であの終わり方はできなそうだし。
なんというか、初々しすぎる二人を観ていたらなんだか懐かしい感覚が甦るというか、そういう感想を持ちました。ヒロインちせを演じる前田亜希がなんというか、可愛らしいけど、そこらへんにいるような感じの女のコっぽさが出ているのが、すごくいい。地味だけどいいな、こういうの。キスシーンの固さが、あれが演技なのだと思うけど、なんか凄くいい。青いなあ、って。
なんか変な映画をみたいな、でもすごく青臭い恋愛映画みたいという方には特にオススメの映画です。
ぜひまんがも一度読んでもらえれば、と言う作品です。

