2006年英。アイアンメイデンの3年ぶり最新作。ケヴィン・シャーリーがプロデュース。いままでになく大作志向75分収録。
聴いてみて、「あれ、ちょっと違う」と思ってしまった。これは紛れもなくアイアンメイデンなのですが、ここ数年の作品の彼らの発表アルバムは大作思考が強く、自然とプログレッシヴな側面がメタルという基盤から目立つようになっています。そしていつになくダークな曲調が多い。イントロだけ聴くとわかりますけれど、ほとんどの曲がしんみりと始まる。そこから盛り上がるという展開がどの曲にもあって、ドラマティックに仕上げているのがわかります。でももう少しわかりやすくて短かい曲がたくさんあったほうが、僕の好みなんだけどなあ。これはこれでとってもアリですけれど。
#1「Different World」で4分。メロディアスなヘヴィメタルナンバーで、一番気に入った曲です。それが一番短い曲で、4分ちょっと。ややダークなリフで、展開もしっかりとあり、サビもしっかりいつもどおりのアイアンメイデン節を披露してくれています。特に、ギターソロがすきなんですよ。速弾きの前のところ。
#2「These Coulours Don't Run」、この曲は#1が激しく終わったあとの流れとして、すごくいい流れで始まります。しんみりとはじまって、メロディアスに流れてゆく。この心地よさがアルバム一番のハイライトでしょう。7分弱。
#5「The Longest Day]、7分の大作で、ブルース・ディッキンソンの伸びやかな歌声が映える。間奏長すぎるけれど、それでもしっかり聴き手の耳を掴んで離さない。ギターソロがよく練られているところもよい。しかし間奏は大作といえど、これだけ繰り返されても、と思わないでもない。気に入ってるんだけどね。
#8「For The Greater Good Of God]、アルバム終盤にさしかかってくると、いい加減長く感じて疲れてきます。どの曲も素敵なんですが、さすがに9分という大作、後半の曲はすべて7分以上というのがつらい。どの曲を聴いていても、後半はだれてきてしまいます。その上、違いが良くわからん。ヘヴィメタルと思って聴いたらプログレっぽいので、聴いていて集中力がなくなってきました。曲調としてはアルバム通してダーク一色、ほとんどミドルテンポ。サブリミナルかって思うくらい同じリフの繰り返し、同じメロディの繰り返し。3分くらいでもう限界です。この曲の後半、どうしたって覚えられん。そのあとメロディアスなサビが出てくるんですが、そのサビも繰り返しだしなぁ・・・。
ダークで大作志向のプログレメタル作品、ここまでBurrn!誌と自分の中の評価が離れた作品もそうは多くないけれど、ちょっと、なあ。4人のクロスレビューが89点以上の評価ってのはすごいな・・・。最近聞き始めたようなアイアンメイデン初心者には聴き慣れない作品。
歌メロより演奏に偏重した作品。何度聴いても前作「
Dance Of Death
」のほうがわかりやすくて大衆向けで大好き。
アイアンメイデン好きなら勝手に聴くでしょうけど、初心者には複雑難解なアルバムです。
ちなみに、僕はこのアルバムを輸入版で1600円で買いました。HMVで輸入が2000円くらいで売っているのがあるんですが、そのさらに2割引といううれしい驚きだったので、輸入版を購入。まあ邦盤はボーナストラックもないし、対訳と解説に900円という差額よりは輸入にしました。
それと、いまアイアンメイデン来日・新作発表ということで、旧譜が1500円とかで売られています。すごくお奨めです。誰にでも、新旧とわず、アイアンメイデンには触れてほしいものです。
posted by しょうへい at 20:41|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
ヘヴィメタル
|

|