2006年10月31日

邦画:デスノート

 テレビでやっていた録画をようやく見ることができました。デスノート。
 数年前にちょっとだけ少年ジャンプで読んでいたことがあって、今回の映画のもうちょっと先まで読んでいたのを思い出しました。途中までですけれど。

 映画で改めてみてみて、すげーワクワクする。漫画の登場人物が個性的過ぎて、エルって実写でこうなるのか、ってちょいと不思議な印象がありましたけれど、それはそれでまあいいかな。甘党を見ると胸焼けしますが。
 ストーリーも音楽もよく、非常に緻密に練られたクライムストーリーが、見るものを飽きさせずに進んでゆく。レッチリの主題歌がほとんど流れなかったのが非常に悔しいけれど。

 こういう力を突如持ったらどうするのか、と思えば、「使わない」という人はいないのでしょう。その場合、確かに、裁かれない犯罪者に対して、どうにかして罰を与えてやりたいと思うのも確かであり、正義感があれば、被害者の無念を想像すれば当然、力を使うのが自然なのかもしれません。
 しかし次第にその手段が変わってゆくさまが、非常に巧く描かれている。最初は犯罪者を消してゆくという大義名分があるのに、次第に自分を「悪」と呼ぶものすべてを排除してしまう。その流れが「罪と罰」のラスコーリニコフを思い出しました。自分で考えた正義のために人殺しを正当化するが、そのときの目撃者を殺してしまったことで正義のない殺人者へと堕ちてしまう、まさにそのとおりに。
 また、最後のシーンでどうして罪のない人まで殺すのかと聞かれた答えは、太平洋戦争でアメリカと戦争する理由を天皇に尋ねられた東条英機が「目下研究中」と答えたものと似ている。次第に理由は消え、手段が目的を越えてしまう。力を持ちそれが当然になってしまえば、自分の中に大義さえ持ち合わせることを忘れてしまう。ひどく悲しい、愚かな男の物語である。

 次回でどのような結末を向かえるのか、気になって仕方がない。映画館で見ればよかったと思う映画です。
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2006年10月30日

洋画:ガール・ネクスト・ドア

 オススメ度:☆☆☆
 2004年米、ルーク・グリーンフィールド監督。まじめだが冴えない高校生と、その隣に引っ越してきた女性との恋愛を描く。エミール・ハーシュ、エリシャ・カスバート出演。

 みる前に思ったのは、コメディ色が強い下ネタかと思ったのですが、けっこう青春が入っているストレートな高校生と年上の女の子の恋愛映画って感じでしょうか。
 ストレートと言っても複雑で、エリシャ・カスバート演じるヒロインは主人公をいきなり裸で道路に放り出したり、実は彼女はAV女優というのが特徴だったので豪快な下ネタを期待したのですが、そうでもない。ストリップ劇場は凄いけど、ヒロインは脱がないし、バカっぽい下ネタはなかったり。堅物な少年の成長過程というところも見所ではあります。
 しかしテンポがあまりよくない、という印象を受けたりします。ストーリーの流れでは、いきなりヒロインと結ばれてからドラマが始まるんですが、どこが気に入ったんだろう。それからドタバタ劇が始まって、ヒロインの悪プロデューサーに会って意気投合したり、ごちゃごちゃと贅肉がたくさんついているって印象があります。貯金して留学生を呼ぶのに映画の中で意味ありげに見せて大した意味がないとか、妄想の世界に入り込んで説明もなく同じシーンの繰り返しになるとか。
 でもなかなかいい映画ではあります。モーテルに連れ込むときの、余裕がなくなり意味不明な言葉を並べたりするところは拳を握りしめて見守ってしまいました。
 しかし、あのオチは、なあ。無理なオチだと思うんだけど、なぁ。
 全てはエリシャがかわいいから、別に細かいことは言いませんけれど、けっこういい感じの青春恋愛映画なので、いくつか気になる点が目立ってしまっているのは残念です。でも雰囲気としてみるならおすすめかもしれません。
タグ:映画
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2006年10月27日

洋画:ミステリー・ツアー

 オススメ度:☆☆
 2004年米、ジェイ・チャンドラセカール監督。南国でバカンスの中、殺人事件が起きるミステリー。コメディ色の強いB級映画。

 まあバカ映画で困ったコメディ風味ホラー。ジャケットが水着のお尻にナイフ、というのがまたナイスな感じを出した色気でどうにか人気を出そうという商売根性が見え見え。それでも手に取ってしまう。大好きですからいいですけど。
 なにがいいって、いきなりおっぱい出してくれるからですよ! これが映画の冒頭からあったら、何が何でも最後までしっかり見ようって気になるじゃないですか。こういう商売根性に巧く引っかかってる自分に気づかないようにこの映画を見ることをオススメします。だって、内容はしょぼいしギャグは寒いし謎はつまんないしキャラクターはいまいちだし特筆すべきはおっぱいだけ。すんごい美女ってわけじゃないけどそれだけでいいです。ホラーっぽいけどバカ映画だから怖くないし、最後のテニスラケットでボールを打って追っ払うとかそれをベッドの下に隠れてみてるとか、頭悪すぎ。意味が分からない気功師の刀とか肩もみで喘がせるとか、期待させないでくれって感じもあり。もう細かいギャグは入れないでくれたほうが、つまらないままいってくれたほうが、みていて気恥ずかしくなかったのですが。いやそれもつらいか。とにかく犯人、下肢ちぎれて動くんだったらもうすでに人間でさえないじゃないか。後の方になればなるほどぐだぐだになってくるのが、明らかにわかるのが、なあ。もっとどうにか集中力を持たせたように監督には頑張ってほしかった。ギター弾きとかちょっといい感じだったのに、なんだよあのアッサリは。
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2006年10月22日

洋画:女子高生チェーンソー

 オススメ度:☆
 2002年米、ジョン・ホフマン監督。ブリタニー・モンゴメリー、ターラ・トンプソン出演。足止めをくらって一日を明かすことになった工場での惨劇を描くB級ホラー(コメディ)。

 どうにも、この手のタイトルとジャケットで食指が動いてしまう自分が恥ずかしくてしょうがない。ミニスカートの金髪女子高生のホラー、って聞いたら、凄く興味が惹かれてしまうではないか。セクシーは当然あるでしょう、そしておびえる女子高生の姿が観られるじゃないか! みたいな。
 確かに足は綺麗だしなかなか綺麗どころがいます。女子高生グループなので、ひとり殺されてもたくさんいるからいいや! みたいなところも邪推する人にとってみるといいところ。
 しかしみてみると、やっぱりジャケット持った瞬間、というかタイトルみた瞬間から感じた、ダメ映画っぽさが、まさにその通りになってしまいました。ものすごくつまらないのです。大根役者にどうしようもない脚本、さらにあの演出。なんだよあれ。ジェイソン宇宙へ行くぐらいのダメダメ演出ですよ。
 まあパンチラ好きですからいいですけどね、女子高生も。スケベな人しか借りないということがわかっている映画ですから、借りてる人もそれはわかっているということですし。しかし車の修理と行って先生が車の下に顔を突っ込んで、乗り込む女子高生のパンツを覗くバカ演出は特に最低。あのカメラワーク素敵と感じる自分がイヤですが。
 がっかりしたのは全然ホラーではないということ。まあ、タイトル通りチェーンソーなんて使うわけないと予想していたんですけれど、ここまで関係ないと凄い。AVのジャケットの裏写真くらい違う。おびえる女子高生の姿もない。なんで人が殺されるんだかわからず、そしてあのオチかよ。いきなりそれはないだろ。犯人はもう頭からわかるものの、漫画以下です。今の時代こんなの作る監督のセンスは疑ってしまう。

 やっぱりタイトルで借りる人が多いんだなあ、と色々なところでこの映画について書いている記事を発見。こんなマイナーすぎるものをわざわざブログで書いたりする人がこれだけいるってことは、やっぱり僕と同様、わかっていても踏んでしまう人がたくさんいると言うことがわかりました。みんな、どうやら面白くないというのは借りる時点で百も承知みたいですから、文句を言う人が少ないと言う凄い扱われ方をしている映画。
 こことかで、以前僕も観た「チアリーダー忍者 (レンタル専用版)」というのと比較されているみたいですけれど。「チアリーダー忍者」はあまりにもバカすぎて、ブログに出来ませんでした。今回の「女子高生チェーンソー」も、なあ。観るなとだけしか言えないのですが。ギャグも笑えないし。

 ちなみに、こういうセクシー系な映画を見た後、やたら洋物AVを観たくなります。いっしょにゲオで借りてくれば良かったと後悔したので、今度セクシー映画をみるときは洋物AVも手にすることにします。
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2006年10月19日

HP元CEOフィオリーナ、語る

 今米ヒューレット・パッカードでは情報漏洩について、さまざまな議論が沸き起こっているのはご存知のとおり。18ヶ月前に辞任させられた元CEOカーリー・フィオリーナが更迭されてからのこと、ビジネスにおいての女性の扱われ方や、情報漏洩について語った
 「米国最強の女性」と呼ばれるだけに稀有なカリスマの持ち主であり、その手腕はすばらしかった。しかし、コンパックを吸収合併したが思った以上の効果をもたらせなかったということがきっかけとなったらしく、更迭になってしまった。当時の僕は就職活動の最中だったので、HP面白そうだな、日本は関係ないけど、受けてみたいなあ、と思っていたんだけれど、そういう事件があったから受けませんでした。どうでもいいですが。
 自伝を書いたらしく、ちょっと気になるその内容。日本ではまだ発売されてないと思うけれど、もし売り出したら読んでみたいですな。
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2006年10月18日

邦画:Go

 オススメ度:☆☆☆☆
 2001年作品、行定勲監督。窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努出演。在日朝鮮人高校生と日本人の恋愛と青春を描く。

 非常に濃厚な作品で、どうして在日の人を描いた作品ってすぐに殴り合ったり、ものすごく喧嘩が強かったりする登場人物が多いんだろう。この作品もそうで、特に親父。交番で主人公杉原を引き取りにきたシーンは恐ろしいくらい殴って、まさか奥歯をへし折るとか、いきなり濃い展開。映像としてはかなり生々しいものの、不思議と怖いというよりは柔らかい空気で包んでいるから見やすいものになっています。
 ストーリーもなかなか面白く、地下鉄で線路に降り立つシーンはなかなか緊迫感がある。あとでそのシーンが、友人の死と重なるシーンは特に暗いものを持たせているが、不思議と最後の幻影は救いがあるように見え、それが独特のカラーをこの作品に持たせている。暴力的かと思えば皮肉を交えたような笑いへ、差別的であったり暗い思い出に耽るかと思ったら「だっせー」である。つかみ所が難しいが、それが主人公の特徴であり、魅力である。差別に対して気にしながらも、くじけない姿を演じた窪塚の役所は的確であり、彼だから出来るのかな、と思う。やっぱり面白い俳優である。柴咲コウもかわいいし、足がきれい。
 おすすめの青春映画、ぜひ観ていただきたい1本です。
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2006年10月16日

洋画:カッコーの巣の上で

 オススメ度:☆☆☆☆
 1975年米、ミロシュ・フォアマン監督。ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー出演。精神異常を装い精神病棟へ収容される男が病棟を脱出を目指す姿を描く。

 この映画は非常に深いものがある。精神異常を巧く表現するキャストらは当然芸達者であるのはもちろんだけれど、特にこの主人公ジャック・ニコルソンの怪演が光る。またルイーズ・フレッチャーの、石頭看護婦長というのも、ここまで憎たらしくなるほどの演技はさすがアカデミー賞。

 色々と面白いのはキャラクターの個性であったり、僕は当然実際の精神病棟がどのようなものかはわからないのですが、この治療法ではなかなか治るものも治らないのではないかなぁ、と思ってしまう。主人公マクマーフィーが好き放題したいと思って、野球をテレビで全員で観ようと言い出したシーンは、ものすごい犯罪者である主人公であるけれど、それでも人として、その選択を応援したいと思ってしまう。一度ではだめでも二度看護婦へ提言したところで、何も見えないテレビでみんなで盛り上がるところは、実にぐっとこみ上げるものがあります。患者であろうと、規則規則ではだめであろうという、自己主張が強い主人公であるからこそみんなを揺り動かせた。
 おすすめの一作、細かいところは微妙に説明がつかないと思う部分もあるものの(チーフの入院理由とか)、それでもこれは名作であると思います。一度は観て、当時のアメリカの映画に浸ってみてください。
 タイトルの理由とか、よくわからないと思いますが、それは検索すると出てきます。いろいろと深い。

 この映画で舞台としたのは精神病についての理解が非常にまだまだである時代で、当時としては精神病を煩う患者もあまりに多くなっていて、それで飛びついたのがロボトミー手術、という現代では絶対悪とまで呼ばれる手術。人間の暴力性などといった異常を安定させるために前頭葉を摘出する手術するそうですが、当然人間の感情などを司る器官もいっしょに摘出するから暴力性は無くなるというものの・・・。当時は戦争で精神異常を来す患者があまりに多かったからだ、と「99・9%は仮説」には書いてあります。確かに、その通りなのでしょうね。次から次に手の施しようのない患者が出てきた当時としては、藁をもすがる想いもあったのでしょう。 
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2006年10月13日

The Darknessシンガーのジャスティン、バンド脱退

 イギリスのロックバンド、ザ・ダークネスのシンガー、ジャスティンがバンドを脱退したそうです。ザ・ダークネスといえば、今世紀のクイーンのようなバンドで、国民的な人気を博したバンド。去年の2ndアルバムもかなりよかったので、非常に気に入っていたから、こんなにがっかりなニュースもない。どうにかして戻ってきてくれないと、悲しい。きっと伊藤政則も悲しい。
 理由は、ドラッグ中毒のリハビリのため、治療に専念するために、ということ。ドラッグ問題でがっかりする音楽ニュースには馴れっこになりつつあるけれど、それでもこの希代のシンガーの脱退は残念に過ぎる。代理はバンドのベーシストがやるらしいけれど、どうなんだろう。確かにいいメンバーがそろっていてあの音楽を作れていたとは思うんだけれど。あー。

ひと月のリハビリ・コースを終えたジャスティンは、バンド脱退を決心したという。「他のメンバーに悪いって思ってる。大迷惑をかけることはわかってる。でも、先へ進むときが来た。(バンドにいたら)リハビリに支障をきたす。バンドが悪いわけじゃない。俺が中毒なんだ。バンドにいても、そういう問題とは無縁の奴もいる。でも、俺はそうじゃない」。
posted by しょうへい at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

洋画:ルームメイト

 オススメ度:☆☆☆
 1992年米、バーベット・シュローダー監督。ブリジット・フォンダ、ジェニファー・ジェイソン・リー、スティーヴン・ウェバー出演。同棲相手と別れ、代わりに募ったルームメイトが、同棲相手とやり直すことで妬み、殺意を抱く狂気のサスペンスストーリー。

 うーん、最近ほど心理サスペンスとかストーカーみたいなのを耳にするちょっと前くらいの作品になるのでしょうか、そうしたら、やっぱり時代の先駆け的なものを感じる。女性同士の親友というか、なぜあんなに嫉妬するような仲に女性ってなるんでしょうか? ルームメイトがよりをもどしたからと、追い出されると思っただけではない、友情の裏返しが彼女の行動の根底にあるのが、「やっぱ女ってこえぇ〜」って思ってしまうのです。男よりドロっとしたものをひそかに抱いている部分が見え隠れし、命乞いの末「一人にしない」といっただけで安心して許してしまうところなんて、ストーカー的な、病的な友情に固執する独占欲の恐ろしさがある。ヒールで殴りつけるところとか、あんまり酷い感じが出ています。
 なかなか不気味なリアリティがあり、「こんなの、今もどこかで起きていそうだ」って考えてしまう、そういう意味ではイヤな作品ではあります。
 そういうストーカー的な要素を含んだ王道的なシーンがたくさん含まれており、たとえば、友人の服を勝手に着たり、髪型をそっくりにしたり、挙句友人に成りすまして彼に手を出したり、友人に近づく者には死、とか。人が見ていないところでは犬を蹴っ飛ばすとか、最悪な女です。非常に教科書的で、それだけ面白い要素を含んでいる作品であり、見所満載。もしテレビでやっていたりしたときは、観てみて損はしません。ぜひ。

あらすじ
posted by しょうへい at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

洋画:ゲーム

 オススメ度:☆☆☆
 1997年米、デビッド・フィンチャー監督。マイケル・ダグラス、ショーン・ペン出演。誕生日に、仕事人間へ人生の享楽を与える「ゲーム」をプレゼントされた。そのゲームとは人生を楽しくするものという範疇を越える、命をかけるほどのものであり、自殺した父親の影が浮かんでは消える。発狂しそうなほどのサスペンス映画。

 うーん、なかなか面白い。オチはともかくも、サスペンススリルとしてのスピード感や父親の死のトラウマ、逃げるときの緊迫感など、やはり「セブン」を作った監督としては十分です。
 ストーリーも色々とありながら、最後までどんな結末なのかわからないというのがよい。色々とこっちいったりあっちいったりで、まあいけてないとおもったのは、メキシコだかどっかに棺桶で目覚めるところ。なんだかめちゃくちゃな設定に感じるんですが、それでも面白い。オチは、なあ。後味がめちゃくちゃ悪い作品なのかなあ、と思ったのですが。まあ悪くないです。これはこれでありです。
 サスペンスとしてはなかなか面白いと思います。暇があればぜひ。

あらすじ
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2006年10月09日

ヘヴィメタルCD: IRON MAIDEN [A MATTER OF LIFE AND DEATH]

 2006年英。アイアンメイデンの3年ぶり最新作。ケヴィン・シャーリーがプロデュース。いままでになく大作志向75分収録。

 聴いてみて、「あれ、ちょっと違う」と思ってしまった。これは紛れもなくアイアンメイデンなのですが、ここ数年の作品の彼らの発表アルバムは大作思考が強く、自然とプログレッシヴな側面がメタルという基盤から目立つようになっています。そしていつになくダークな曲調が多い。イントロだけ聴くとわかりますけれど、ほとんどの曲がしんみりと始まる。そこから盛り上がるという展開がどの曲にもあって、ドラマティックに仕上げているのがわかります。でももう少しわかりやすくて短かい曲がたくさんあったほうが、僕の好みなんだけどなあ。これはこれでとってもアリですけれど。

 #1「Different World」で4分。メロディアスなヘヴィメタルナンバーで、一番気に入った曲です。それが一番短い曲で、4分ちょっと。ややダークなリフで、展開もしっかりとあり、サビもしっかりいつもどおりのアイアンメイデン節を披露してくれています。特に、ギターソロがすきなんですよ。速弾きの前のところ。
 #2「These Coulours Don't Run」、この曲は#1が激しく終わったあとの流れとして、すごくいい流れで始まります。しんみりとはじまって、メロディアスに流れてゆく。この心地よさがアルバム一番のハイライトでしょう。7分弱。
 #5「The Longest Day]、7分の大作で、ブルース・ディッキンソンの伸びやかな歌声が映える。間奏長すぎるけれど、それでもしっかり聴き手の耳を掴んで離さない。ギターソロがよく練られているところもよい。しかし間奏は大作といえど、これだけ繰り返されても、と思わないでもない。気に入ってるんだけどね。
 #8「For The Greater Good Of God]、アルバム終盤にさしかかってくると、いい加減長く感じて疲れてきます。どの曲も素敵なんですが、さすがに9分という大作、後半の曲はすべて7分以上というのがつらい。どの曲を聴いていても、後半はだれてきてしまいます。その上、違いが良くわからん。ヘヴィメタルと思って聴いたらプログレっぽいので、聴いていて集中力がなくなってきました。曲調としてはアルバム通してダーク一色、ほとんどミドルテンポ。サブリミナルかって思うくらい同じリフの繰り返し、同じメロディの繰り返し。3分くらいでもう限界です。この曲の後半、どうしたって覚えられん。そのあとメロディアスなサビが出てくるんですが、そのサビも繰り返しだしなぁ・・・。

 ダークで大作志向のプログレメタル作品、ここまでBurrn!誌と自分の中の評価が離れた作品もそうは多くないけれど、ちょっと、なあ。4人のクロスレビューが89点以上の評価ってのはすごいな・・・。最近聞き始めたようなアイアンメイデン初心者には聴き慣れない作品。
 歌メロより演奏に偏重した作品。何度聴いても前作「Dance Of Death」のほうがわかりやすくて大衆向けで大好き。
 アイアンメイデン好きなら勝手に聴くでしょうけど、初心者には複雑難解なアルバムです。

 ちなみに、僕はこのアルバムを輸入版で1600円で買いました。HMVで輸入が2000円くらいで売っているのがあるんですが、そのさらに2割引といううれしい驚きだったので、輸入版を購入。まあ邦盤はボーナストラックもないし、対訳と解説に900円という差額よりは輸入にしました。
 それと、いまアイアンメイデン来日・新作発表ということで、旧譜が1500円とかで売られています。すごくお奨めです。誰にでも、新旧とわず、アイアンメイデンには触れてほしいものです。
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2006年10月07日

洋画:フォーンブース

 オススメ度:☆☆☆☆☆
 2002年米、ジョエル・シューマカー監督、コリン・ファレル主演。芸能界のゴシップネタを追うスチュが、明日取り壊される電話ボックスで「電話を切ったら殺す」と正体不明の男から受け取ってしまったことから脱出を謀る男の心理サスペンス。

 非常に面白いユニークなストーリー、電話ボックスにかかってくる電話に、誰からかもわからないのに、気になってついつい取ってしまったから不幸が始まってしまうのだけれど、身近で鳴っているのを聴いてしまったら誰しもついつい取ってしまうのかなぁ、こんな事件があったら恐ろしい。
 非常に繊細なのがキャラクターの作りこみで、スチュの人生や仕事での背景。おもちゃのロボットがボックスの外で壊され、それを勘違いしてスチュに文句を言いにきた男に弁償をして追い払うところとか非常に細かい。ボックスに閉じ込められて汗だくになって、死の恐怖と戦うコリン・ファレルの表情は名演技。追い詰められて、必死に警察の説得とかと戦うところも面白いし、さまざまな方法で犯人を追い詰めようとする警察の努力がむなしく敗れ去るところとかもありつつ、警察内での操作方法での喧嘩もあり、いろいろと見所がある。
 難を言えば、犯人。まあ、いいけどね。できればこういう犯人ではなくて、しっかり解決できるような犯人が望まれたのですが。
 とはいえあっというまに過ぎ去る80分のサスペンス、お勧めの1本です。
<あらすじ>
posted by しょうへい at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

iBookG4のリコール対象バッテリーが届いた

 アップルにバッテリーリコール交換を申し込んでから1ヶ月、ようやく替えのバッテリーが届きました。
 まあ、見た目とかまったくもって変わりませんけれど。
 ちょっと違うかな、と思ったのが、メイドインマレーシアからメイドインチャイナになったくらい。他には、どこか違うのかな。これがソニー製とは書いていないんですけれど、多分ソニー製なんじゃないのでしょうか。
 まあ燃えることもなく新品になり、2年使っている僕のバッテリーが甦ったのはうれしいというのが正直なところ。もったいない、と思うのですが、万一の対策として交換プログラムを出さざるを得なかったソニーの損失はものすごく大きいと思うし、対策が後手後手に回ってしまったのは苦しいところ。
 最近ノートパソコンを外に持っていって使うようなことは最近なく、バッテリーの寿命を気にしてACアダプタだけで使っていた僕にとっては面倒なことが起きたってくらいの認識しかないのですけれども。

 それよりも、アップルがリコールバッテリー交換プログラムを目立たないようにしか書いていないのは印象が悪い。ニュースリリースのところには謝罪文の掲載とかないし、こういう対応ってのはなぁ。
 バッテリー交換で、送られてきた箱の中にはバッテリーと紙1枚の交換手順書と着払いの紙。
 手順書には一応「拝啓」から、お手数おかけしますって書いてある。ごめんとは書いてない。いいけどね。アップルが悪いと言えば、ソニー製バッテリーを採用したってくらいですけれど、あいつが悪いんですみたいな。なんだか高飛車に感じます。まあ、どうでもいいですが。
 面倒なのが、バッテリー返却の際、使っているのは放電させてから返却してね、っての。まあ、いいけどさ。
 不可解なのが、バッテリーといっしょに届いた紙に「回収対象のバッテリーは配送業者が交換用バッテリーをお届けの際に回収させていただきます。」ってもの。受け取るときになにも言われませんでしたし回収してませんけれど、これは交換用バッテリーより先にこの手紙を受け取ったりする人に対しての手紙なのかなぁ。交換用と回収用を同じ時間で返却するひともいるのか、気になる。
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2006年10月03日

洋画:ティッカー

 オススメ度:☆☆
 2001年米、アルバート・ピュン監督。トム・サイズモア、スティーブン・セガール、デニス・ホッパー出演。爆弾魔と対峙する刑事を描く。

 もともとはセガール映画ではないのですが、セガールが出ているという理由で沈黙シリーズに日本ではなっている、よくわからない売られ方をしている作品。セガールは少なかれアクションはあるし、とりあえずゲンコツ最強というキャラクターは保っているのですが、ストーリーにおいて、トム・サイズモアが主人公なので、セガール映画とは言わないほうがいいのではないのかな。

 さてこの作品のあらすじですが、爆弾魔グループの一人である女性を警察が捕獲し、それを奪い返すために、町中に爆弾を仕掛け、時間以内に女性を返さないと無差別に爆破を繰り返すという。その犯人を追いかけるというストーリーですが、まあなかなか、複雑。セガールは爆弾処理班という立場でトム・サイズモアの手助けをするというだけの立場なのですが、今回は脇役かと思いきやそれでも結構目立ちすぎる。仲間が殺されて、という回想シーン云々はいつものセガール映画なのですが、主人公はトムだし、うーん。主役2枚、と受け取ればいいんでしょうか。どっちかを削ったほうが、いろいろと集中して魅せることができた映画だと思うのですが。
 アクション映画というよりは刑事モノとしてみたほうが吉。
 ストーリーとかキャラクターがたっていないとか、イマイチです。最後の爆弾処理、お前は爆弾処理できないだろ、とか突っ込みはナシで。そしたら楽しめる。でもそれだとやっぱりセガール映画のノリなんですよね・・・。どうしたらセガールを脇役に徹することができたのか、監督は考え直したほうがいいんじゃないのかなあ。それか、あきらめてセガールを主役にしてトムを爆弾処理班に。そのほうが自然に楽しめたんじゃないでしょうか。
 あんまりお勧めしませんけれど、テレビでやってたりしたらみるといいんじゃないの、そんな印象の映画でした。
posted by しょうへい at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする